楽天トラベル、2022年「年間人気温泉地ランキング」発表！　3位「那須温泉」…“9年連続”1位＆2位は？

　楽天グループ（東京都世田谷区）が運営する旅行予約サービス「楽天トラベル」が、「2022年 年間人気温泉地ランキング」を発表しました。

1位は「観光の交通手段が多様化」

　同ランキングは、 楽天トラベルに登録している全国の温泉地を対象に、 2022年1月1日から同年12月31日の宿泊期間における宿泊者の人泊数（＝宿泊人数×泊数）を、温泉地ごとに集計したもの。2014年から毎年発表しており、今年で9回目となります。

　3位は栃木県「那須温泉」。2018年の3位獲得以来、4年ぶりにトップ3へ返り咲く形となりました。宿泊構成では、ファミリー利用が前年比で約1.4倍に伸長し、実績に貢献しています。

　2022年3月、九尾の狐伝説で知られる栃木県那須町の「殺生石」が割れたというニュースが話題となり、SNSでは「#殺生石」のハッシュタグがついたツイートが1万件以上投稿され、関連グッズも販売されるなど注目が集まりました。同年夏には、人気のお菓子を製造する地元のスタートアップ企業が、環境に配慮したカフェやレストラン、食品製造工場やチーズ工房など、さまざまな食を楽しむことができるスポットを開業しています。

　2位には、9年連続で大分県「別府温泉」がランクイン。宿泊構成別ではグループやファミリー利用、年代別では30代以下の伸びが好調です。2022年3月、別府市内の遊園地が大規模リニューアルを行い、SNSでもファミリーやグループ利用のユーザーを中心に話題となりました。また、同年12月には、別府市から温泉入浴の健康効果に関する実証実験の結果が発表され、「温泉入浴により疾病リスクが改善する」などの効果が期待できることが分かっています。

　そして、1位に選ばれたのは静岡県「熱海温泉」で、9年連続トップとなりました。熱海市観光協会は、毎年夏に主催する「熱海海上花火大会」を3年ぶりに通常通りの規模で行い、熱海サンビーチの海上には2年ぶりに、約30種類のエア遊具が楽しめるビーチアスレチックを開設しました。

　また、富士山や駿河湾を一望できる観光名所「十国峠」には、より開放感のある眺望を楽しめる展望テラスがオープン。2022年秋には、熱海市内で3～7人乗りで楽しめる小型の3輪自動車「トゥクトゥク」や8人乗り自転車のレンタルも開業するなど、観光の交通手段も多様化しています。豊富な話題性を背景に、楽天トラベルでは夏の宿泊人泊数が前年比で約1.9倍になるなど、好調な伸びを見せる結果となりました。

（オトナンサー編集部）