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入社1カ月で“妊娠”告げるのはマナー違反? 「時期選べない」「非常識」と議論に、専門家は?

「妊娠したから仕方ない」はダメ

Q.妊娠発覚(報告)時における、雇用主と労働者それぞれの適切な行動・対応とはどのようなものだとお考えですか。

川道さん「妊娠の報告を受けた場合、周囲はまず『おめでとう』などと相手に寄り添ったひと言をかけましょう。子どもは授かりものであり、そのタイミングをピンポイントで決めることは困難とはいえ、妊娠したことで『職場に迷惑をかけてしまう』と不安な気持ちを抱く女性もいるはずです。

ここで大切なのは、女性自身が『妊娠したのだから仕方ない』といった態度をし、相手に不快な気持ちを与えないようことです。先述通り、従業員の妊娠によって、産休や育休、追加採用など、会社側には特別な対応が求められます。また、復帰後、本人の体調や状況によっては配属先が変わるケースもあるでしょう。復帰を希望する旨を明確に伝えたり、部署異動などについて意思表示をしたりして、事前に話をすることでお互いに心の準備がしやすくなり、休暇中や復帰後のトラブルを未然に防げます」

Q.妊娠に関する職場のトラブルを防ぐために、雇用主と労働者の双方が意識すべきマナーとは何でしょうか。

川道さん「会社は、雇用している従業員の人生を抱えています。入社前に妊娠がわかっていたのであれば、会社から給与をもらう社会人としての立場を自覚した上で、素直に事情を伝える気持ちを持つことが大切だと考えます。一方、会社側も日頃から、従業員が心を開いて気軽に相談や話し合いができる環境作りをする必要があるでしょう。

マナーは相手の立場に立つ思いやりです。『自分が雇用者の立場だったら、自分が女性の立場だったら』と想像を膨らませましょう。お互いが納得し合い、繰り返しになりますが、相手の気持ちを考えた行動を意識することで、プラスの解決策を導けるでしょう」

(ライフスタイルチーム)

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川道映里(かわみち・えり)

マナーコンサルタント・マナー講師

一般社団法人マナー教育推進協会理事。ファストマナースクール西日本エリア長。銀行に就職後、結婚を機に退職。子育て中にマナーの大切さを知り、マナーコンサルタントの西出ひろ子に師事。企業や学校などで人財育成、マナー研修、マナーコンサルティングなどを行う。真心マナーを伝え、結果を出せるマナー講師の養成も行う。また日本最大級のカルチャーセンターでは、冠婚葬祭マナーやキッズマナーなどの日常生活のマナー講座も担当。食事をしながらテーブルマナーを習得する講座も人気。徳島を拠点に全国で活躍中。ファストマナースクール(http://www.fastmanner.com)、ウイズ株式会社(http://www.withltd.com)。

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