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注文した料理に「髪の毛」が入っていた経験「ある」5割超…2000人調査で“リアル経験談”続々、専門家が考える“双方の理想的な対応”とは?

あなたには、飲食店で注文した料理に「髪の毛」が混入していた経験がありますか。実際のエピソードやその場での行動を2000人に聞くとともに、飲食店コンサルタントに見解を伺いました。

料理に髪の毛が…経験ある? ない?
料理に髪の毛が…経験ある? ない?

 飲食店で食事をしようとしたときや、食事の最中、提供された料理に「髪の毛」が入っていることに気付いた――。そんな経験はありませんか。実際に経験したことがある人の中には、店員に言うべきかどうか、言うのであれば、どのように伝えるべきか、迷ったことがあるという人もいるのではないでしょうか。

 そこで、「外食時、提供された料理に髪の毛が入っていた」経験の有無や、その状況下でどのような行動を取ったかなど、実際の体験談を2000人にアンケートで聞くとともに、飲食店コンサルタントに飲食店側・客側それぞれの“理想的な対応”について取材しました。

「店員に伝える」人が6割超

 アンケートは8月25日、全国のYahoo! JAPANユーザーを対象に行い、男女2000人から有効回答を得ました。

 まず、「外食時、提供された料理に「髪の毛」が入っていた経験はあるか」と質問したところ、「ある」と回答した人は59.4%と、6割近い人が経験していることが分かりました。一方、「ない」は40.7%でした。

 次に、「外食時、提供された料理がテーブルに置かれた際、または食べている最中に、髪の毛が入っていることに気付いたらどうするか」について、「店員に伝える」か「店員に伝えない」かの2択で聞いたところ、「店員に伝える」が63.1%、「店員に伝えない」が36.9%という結果に。

 それぞれの回答者に理由を聞いてみると、「伝える」人からは「気持ち悪いから」「料理を取り換えてもらいたいから」「衛生的に問題だから」「注意喚起のために」「今後、気を付けてほしいから」といったコメントが。一方、「伝えない」人からは、「そこまで気にしないから」「クレーマーだと思われたくないから」「トラブルになるのが面倒くさい」「自分の(髪の毛)かもしれないから」「楽しい食事が気まずい雰囲気になる」などの声が寄せられました。

 では実際、外食時の料理に「髪の毛が入っていた」経験のある人たちは、どんな行動を取ったのでしょうか。

 先ほどの質問で「外食時、提供された料理に『髪の毛』が入っていた経験」が「ある」と答えた人に、取った行動や店員の対応、やりとりなどを聞いたところ、「店員に伝え、実物を見てもらった」「小声で伝えた」「おわびがあっただけ」「新しいものと交換してもらい、代金は支払った」「新しいものを頂き、料金は無料になった」「デザートをサービスしてもらった」「割引券をもらった」「新しい料理と交換すると言われたが、断った」などの声が集まりました。中には、「無料にしてくれたが、すごく相手の態度が嫌な感じで、さらに嫌な思いをした」という人も。

 一方、店員に伝えなかったケースでは、「何もしなかった」「何もせずに、食べ終わったら普通に退店した」「髪の毛を取り除いてそのまま食べた」「黙ってお金を払った」「その部分だけ食べないようにした」「食べずに帰った」「後日、お客さま相談窓口に苦情(を入れた)」といったコメントが多くみられる結果となりました。

【経験談22選】「料理に髪の毛が入ってる!」 そのとき、どう行動した? 経験者が語った“リアルエピソード”の数々

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成田良爾(なりた・りょうじ)

飲食店専門経営コンサルタント

ヴィガーコーポレーション代表取締役。厚生労働省公認レストランサービス技能士(国家資格)、文部科学省後援サービス接遇検定準1級、食生活アドバイザー2級、他。飲食業界25年以上。ミシュランガイド掲載の高級レストランから個人経営の小さな大衆店まで幅広いジャンルの飲食店に携わり、その経験に基づく統計解析および枠にとらわれないアイデアで多くの赤字店を黒字化させてきた実績を持つ。「100年続く店づくり」をモットーに、次世代育成や飲食業の働き方改革などにも力を入れており、食文化普及の他、職業訓練校講師(フードビジネス科)や子育て女性就職支援事業講師なども歴任。現在も多くの飲食店経営者のサポートを手掛ける。飲食店専門のコンサルティング「オフィスヴィガー」HP(http://with-vigor.com/)。

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