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ネット上の“クソリプ”をスルーする方法が「仕事に役立ちそう」と話題に、専門家に聞く

心を守るセルフカウンセリングの方法

Q.日常生活などで不快な言葉や不本意な相手の反応に触れた時、上手にスルーして自分の心を守るためには、どのような方法がありますか。

小松原さん「まず、前提として理解する必要があるのは『誰でも同じような反応をするわけではない』ということです。つまり、罵詈雑言を見てショックを受ける人もいれば、受けない人もいるということ。

自分自身が『ある発言』を罵詈雑言と感じ『ショックを受ける』『傷つく』という反応が起きた背景には、何らかの原因が潜在意識下に眠っている可能性があります。そのため、まずは自分がどんな発言に何を感じたかを確認していくことによって、自分の潜在意識に潜む原因に気づくことができます。

セルフカウンセリングの技法として行いやすいのは『どのような発言について』『どのような反応を自分がしたか(傷ついた、ショックを受けたなど)』をノートに書き出す方法です。ノートに書くことによって自分の気持ちを再認識できますし『他の人にこんなことを話すのはちょっと…』とためらってしまうような内容でも『自分しか見ない』と決めているノートには安心して書くことができます。

紙に書き出すことよって『意識の方向性の決定(混乱状態からの脱却)』『心理の吐露』『感情の発散』といった心理的メカニズムが働きます。また、書いたものを見直すことによって『アソシエイト(自分自身の視点)からディソシエイト(相手の視点)への切り替え』『第三者視点の取得(俯瞰的に問題を見つめる)』などの効果も期待できます」

Q.ノートに書く際のポイントを教えてください。

小松原さん「自由に書いてよいのですが、慣れないうちは以下の点に答える形で書いてみるとよいでしょう」

・状況を書き出す(いつ、どこで、誰と、どんな出来事や発言があったか)
・その状況に対し、自分の中でどのような反応が起きたか
(感情:怒り、悲しみ、恐れなど)
(身体反応:胃が痛い、胸が苦しい、足が冷たいなど)
(行動:言い返した、何もできなかった、体が震えたなど)
・どのようなことを考えたか
・自分が○○と考えることにどのようなメリット/デメリットがあるか
・○○と考える理由は何か

小松原さん「書き出したものを踏まえ、さらに第三者の視点に立って状況を見ていくと、より効果的です。自分でも相手でもない第三者という立場で、以下の点を考えましょう。第三者視点からの見直しには『意識の書き換え』『気づき』などの効果があります」

・もしも、友人が自分にアドバイスするとしたら何と言うか
・もしも、自分の尊敬する人物が自分にアドバイスするとしたら何と言うか
・もしも、10年後の自分が今の自分にアドバイスするとしたら何と言うか

※参考:今泉智樹著「カウンセリングの技術 クライアントの信頼を深め心を開かせる」(同文館出版、2017年)

(ライフスタイルチーム)

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小松原幸恵(こまつばら・ゆきえ)

心理カウンセラー(ヒプノセラピスト)

米国催眠療法協会(ABH)認定ヒプノセラピスト、国際催眠連盟(IHF)認定ヒプノセラピスト、国際セラピートレーニング協会(ITTO)認定ヒプノセラピスト。ワイスインスティテュート(米国)前世療法プロフェッショナルトレーニング修了。日本レイキセラピスト教会認定レイキティーチャー。「Efficacy Japan」認定夢実現化コーチ。高倍率を勝ち抜いて公務員になるも、人生の方向性への迷いからヒプノセラピーによる心理カウンセリングを受け「人生は自分で切り開いていくもの」というメッセージを潜在意識から受け取り、人生を見つめ直す。心理カンセラー(ヒプノセラピスト)として活躍中。2013年に第1子を出産。リラクゼーションで痛みのない出産ができることを自ら実証し、その経験を元に「ココロと体の自由」を主軸にした「幸せ出産学」「ヒプノ出産学」のセミナーを開催し「子供がいることでさらに自由が拡大していくママ」の育成を目指している。和気あいあいとした雰囲気でクライアントの気持ちに寄り添ったセミナーは強い支持を得る。

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