「年収1000万円50代女性」に申し込み殺到…「お金のある女性と結婚を」同世代の婚活男性たちが考える“老後”
男性の経済力に頼る女性は敬遠される時代
佐藤ふみやさん(40歳、仮名)は、IT関係の自営業を営む年収1300万円の男性です。秋山とみかさん(36歳、同)と真剣交際に入り、結婚間近でした。ところが、プロポーズ直前で、その話が破談になりました。
とみかさんの相談室から「交際終了」の連絡が来たのです。それを伝えると、ふみやさんは言いました。
「そうですか。ここまでお付き合いしてきたのだから残念ですが、ほっとしている自分もいます。彼女が僕と結婚したかったのは、経済的安定を手に入れたかったから。結婚の話を具体的にするようになったら『結婚したら、仕事を辞めて専業主婦になりたい』『ずっと行きたいと思っていた料理教室に通いたい』と、何だか僕の給料を当てにして、セレブ生活ができるんじゃないかと勘違いしているようでした」
そこで、ふみやさんはとみかさんに言ったそうです。
「僕はこれまでも堅実な生活をしてきたし、それを変えるつもりはないよ。今は仕事がうまくいっていても、自営業はいつ仕事の風向きが変わるか分からない。だから、パートナーの女性には自立した考えを持っていてほしいし、共働きを希望しているよ」
すると、それを聞いていたとみかさんは、みるみる不機嫌になっていったというのです。そして、交際終了が来たのでした。
ふみやさんは、私に言いました。
「相手は僕ではなくても、経済的に支えてくれる男性なら誰でもよかったのではないかな。専業主婦をさせてくれないなら、もう結婚したくないということでしょう?」
昭和の時代、“結婚は永久就職”といわれていたことがありました。これは、結婚して専業主婦になることを言い表す言葉でした。その価値観を持ち続けている女性もいると思いますし、その考えは決して悪いことではないでしょう。ただ、それを受け入れてくれる男性は、少なくなってきているのです。
老後を一緒に生きていくなら、経済力のある女性
大木あきこさん(57歳、仮名)は、大手企業に勤めながらも不動産投資などを若い頃からしていて、給与の他に家賃収入もあり、年収も1000万円近くありました。60歳の定年も見えてきているのですが、再雇用制度は利用せずに退職をして、これまでの貯蓄や入ってくる不動産収入を使いながら、ご自身で起業したいと考えていました。
そんなことを、自己PRの欄に載せていたのです。
すると、57歳という年齢ながら、同世代の男性たちからたくさんのお申し込みが来ました。ただ、50代後半や60代の男性たちとお見合いをすると、必ず話題にしてくるのが、あきこさんが持っているお金のことでした。
彼らは、お金のない女性ではなく、お金のある女性と結婚したい。つまり、貯蓄がしっかりあり、これからも稼いでくれそうな自立しているあきこさんに興味があったのです。
10人近くお会いした後に、あきこさんが私にこんなことを言いました。
「これまでお見合いしてきた人たちは、60歳前なら定年間近で再雇用制度で会社に残ったとしても、稼ぐお金は少なくなっていく。65歳前なら再雇用終了が目前で、あとは年金と貯蓄を切り崩しながらの生活になっていく。残りの人生をどうしようかと思っているときに、ある程度経済力のある女性と結婚した方が、老後が楽ではないか。そんなふうに考えて、私に申し込みをかけてきている気がします。お見合いの席で必ず聞かれるのが、お金のことでした」
しっかり働いてきた男性なら、定年後を考えて貯蓄もしてきたでしょうし、年金もあるから暮らしてはいけるでしょう。ただ、人間はあるもの(貯金)を崩していく生活に対し、とても不安になります。勢いのなくなっていく自分の隣にパートナーが欲しい、ではどんなパートナーが理想かといえば、全くお金がなくて自分に経済面を頼ってくる女性よりも、経済的に自立していて、ある程度の蓄えがある女性の方が心強いと感じているのではないでしょうか。
行き先の見えない時代だからこそ、男性が女性にも経済的なことを求めてしまう――。女性の皆さんは、これからの時代、男性に甘えて生きていこうとしていたら、男性から選ばれなくなるというのを自覚した方がよいかもしれません。そして、それは年を重ねるほどに、顕著に現れてくる気がするのです。
(仲人・ライター 鎌田れい)

コメント