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「乳児用液体ミルク」は冷蔵庫で保存できる? 水筒はOK? 使用法をメーカーに聞く

明治は缶入り液体ミルクを販売

 明治(東京都中央区)は、缶入りの乳児用液体ミルク「明治ほほえみ らくらくミルク」を2019年4月に発売しました。240ミリリットル、希望小売価格は税抜き215円です。

 同社の広報担当者に聞きました。

Q.「明治ほほえみ らくらくミルク」を開発した理由について、教えてください。

担当者「災害時の赤ちゃんの栄養摂取、利便性向上による育児負担の軽減といった社会課題の解決に貢献したいという考えから、開発に取り組んできました。海外では、液体ミルクが普及しており、当社では、昨今の災害備蓄用としての需要が高まる以前から、より利便性の高い付加価値のある商品開発の一環として取り組んでいました」

Q.粉ミルクの「ほほえみ」と栄養価は同じですか。

担当者「当社が既に販売している粉やキューブタイプと同等の栄養設計で、安心してお使いいただけます」

Q.製品化で心掛けたことはありますか。

担当者「『ほほえみ』ブランドとして、何よりも安全・安心な商品として提供することに注力しました。スチール缶は、品質劣化をもたらす酸素や光といった要因を完全に遮断できる高い密封性と遮光性があります。外部の衝撃からの耐久性にも優れており、ミルクの品質を守ることができます。また、保存料や甘味料、着色料、香料などの食品添加物は使用していません」

Q.賞味期限について教えてください。開封してから何日以内に飲み切るのがよいのでしょうか。

担当者「賞味期限は1年半です。スチール缶とレトルト滅菌の組み合わせで実現しました。開缶後は、消毒した哺乳瓶などの容器にすぐに移し替え、2時間以内に使用してください。なお、一度でも赤ちゃんが口を付けたミルクは、赤ちゃんの唾液が逆流し、唾液中の雑菌が繁殖して腐敗しやすいので必ず処分してください」

Q.水筒やペットボトルに入れて飲ませることもできますか。

担当者「乳児用粉ミルクと同様、清潔な哺乳瓶以外での授乳はお勧めしていません。災害時など、消毒した哺乳瓶がないときの安全な授乳方法としては、紙コップを使ったものがあります」

Q.製品は必ず常温で保存しなければならないのでしょうか。夏場は冷蔵庫で保管してもよいのでしょうか。

担当者「常温で保管してください。直射日光の当たるところ、火のそば、夏場の車の中など高温になる場所、冬場の屋外など凍結の恐れがある場所では保存しないでください。理想的な温度は15~25度です。凍結の恐れがありますので、冷凍庫では保存しないでください」

Q.発売から3年以上が経過しましたが、商品の売れ行きはいかがでしょうか。また、商品について、これまでにどのような意見が寄せられていますか。

担当者「コロナ禍の外出自粛などの影響により、当初計画を下回っているものの、売り上げは年々拡大しています。当社の『明治ほほえみ らくらくミルク』は、飲み口を缶に付けやすくするアタッチメントをセットにして2020年4月に発売した『アタッチメント付き6本パック』が好調で、液体ミルク市場をリードしています。

発売当初は『コンビニや自動販売機で取り扱って欲しい』『どこに行けば買えるのか』『そのまま飲めるようにしてほしい』『常温で飲んでも大丈夫か』『災害備蓄用途として購入している』など、取扱店舗や使用方法に関する意見が多くありましたが、アタッチメント付き商品の発売以降、『アタッチメントがあるので、外出時の荷物が減った』『夜中の授乳が楽になった』『旅行中に活躍している』『パパやじいじ、ばあばが授乳するときに使っている』など、日常生活に商品を取り入れているという内容の意見が多くなってきています」

(オトナンサー編集部)

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