「初詣」はいつ、どこへ行く? さい銭額や祈願内容は? 2000人調査 専門家の意見も
2022年の年明けは2年ぶりに「初詣」へ、という人も多いかと思います。初詣を巡るアンケートを実施するとともに、初詣の意義や作法について、和文化の専門家に聞きました。

コロナ禍で迎える2度目の新年が迫っています。2021年の「初詣」は首都圏や大阪府などで感染者が急増中の時期で、分散参拝や自粛が呼び掛けられましたが、現在はオミクロン株が気になるものの、感染が落ち着いた状況で、2年ぶりに初詣へという人も多いかと思います。
そこで、初詣を巡るアンケートを2000人に対して実施。「いつ、どこへ」行くのか、さい銭の予算はいくらか、お祈りすることは、などを聞くとともに、初詣の意義や作法について和文化の専門家に聞きました。
「1万円以上」7人、2人は30代女性
アンケートは12月3~4日、全国のYahoo! JAPANユーザーを対象に行い、男女2000人から有効回答を得ました。
まず、来年(2022年)の初詣に行くかどうかを尋ねたところ、「行く」が51.2%、「行かない」が48.9%とわずかに「行く」が上回りました。理由を自由記述で書いてもらったところ、「行く」理由としては「新しい年のけじめ」「氏神さまに感謝したいから」「毎年の恒例行事」といった声のほか、「今年、行けなかったから」と2年ぶりの参拝を考えている人が目立ち、一方、「行かない」理由では「新型コロナが心配」「混雑が嫌い」「例年行っていない」といった声がありました。
初詣に行く予定の人に参拝時期を聞くと、「元日」が38.6%とやはり最多で、「1月2日または3日」が30.9%と三が日の間に予定している人が7割近くに。一方で「1月4~7日」が12.2%、「1月8~15日」2.2%とやや遅めの参拝を考えている人もいました。
時期の選択理由としては、元日派では「一年の始まりだから」「いつも元旦だから」と慣例化している人が多く、三が日以外の人からは「混雑を避けたい」という声が多く聞かれました。例年、元日や三が日の人混みを避ける人がいるようですが、今はコロナ禍でその傾向が強まっているかもしれません。
また、「どこに初詣に行く予定」かを複数回答で聞いたところ、「自宅近くの神社」が74.0%で最多。「有名な神社」23.5%、「自宅近くのお寺」9.7%、「有名なお寺」6.0%と続きました。
このうち、「有名な神社」「有名なお寺」と回答した人に具体的な寺社名を挙げてもらうと、明治神宮(東京都)、浅草寺(同)、成田山新勝寺(千葉県)といった、参拝客数で上位常連の首都圏の寺社のほか、北海道神宮(北海道)、伊勢神宮(三重県)、熱田神宮(愛知県)、伏見稲荷大社(京都府)、住吉大社(大阪府)、太宰府天満宮(福岡県)など、各地の有名寺社が挙がりました。
お参りしたときに納める「さい銭」。予算を聞くと(複数の寺社を回る人は合計額)「100円以下」66.6%、「101円~1000円」25.2%で、1000円以下という人が9割を占めたものの、「1001円~1万円」1.8%、「1万円以上」という人も0.7%ながら存在しました。ちなみに1万円以上と答えたのは7人で、福島、神奈川、千葉、愛知、岐阜、兵庫各県と大阪府の在住者です。うち2人は30代の女性でした。
最後に「初詣の際、何をお祈り、もしくは感謝しますか」を自由に書いてもらったところ、「昨年(2021年)の感謝、お礼」「1年間、無事に過ごせることを願う」「家族の健康」「家族の幸せ」「合格祈願(子どもの合格含む)」「コロナ収束」といった声が目立ちました。
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