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インフルエンザ対策は「手洗い・うがい」で十分と思っている人の“落とし穴”

「インフルエンザ」のシーズンですね。家庭での感染対策は「手洗い」「うがい」で十分と思っている人が多いかもしれませんが、実はそれだけでは不十分。家具などに付着したウイルスへの対策ができていないからです。

インフルエンザ対策は「手洗い」「うがい」では不十分?

家具などを介して感染する可能性

 今年も「インフルエンザ」が流行する時期となりました。家庭での感染予防策として、「手洗い」「うがい」を実践している人は多いと思いますが、それだけでは不十分かもしれません。

 ファストアスクが、子どもがいる20〜50代の主婦441人を対象に行った調査で、インフルエンザの家庭内感染の予防策として「帰宅時に手や顔を洗う」(51.7%)が1位、「帰宅時にうがいする」(51.0%)が2位と、帰宅時にウイルスを落とす対策が上位に入る一方、「こまめに拭き掃除する」(12.5%)など、家具に付着したウイルスの対策はあまり重視されていないことが分かりました。

 しかし「インフルエンザウイルスが一度家に持ち込まれると、家具などを媒介して感染する可能性があります」と、芝大門いまづクリニックの今津嘉宏院長は警告します。

「インフルエンザ対策として、マスクの着用が浸透し『飛沫感染』に対する意識は高まっていますが、『接触感染』『空気感染』については不十分と言わざるをえません。接触感染とは、インフルエンザウイルスに感染した人の飛沫が人の手や物などに付着し、その部分に触った人に感染することです。空気感染とは、飛沫などが床に落下した後、風などによって空中に舞い上がり、ウイルスを吸い込んだ人が感染することを指します。いずれも『残っているウイルス』への意識と対策が不足しているのです」(今津さん)

 そこで、今津さんが推奨するのが「手洗い」「うがい」に加えて、ドアノブや家具などに付着したウイルスを「アルコール除菌拭き」すること。これを踏まえた「インフルエンザウイルス感染予防のポイント」は以下の通りです。

1.基本は「手洗い」「うがい」 

 帰宅後は速やかに「手洗い」「うがい」を行い、濡れた手は早急に乾かす。

2.その上で、全員が触れる場所をこまめに「拭き掃除」する 

 ウイルスが潜んでいるのは「手が触れる場所」「水分や湿気が多い場所」「静電気が発生しやすい場所」。具体的には、ドアノブや水栓金具、家具などをこまめに掃除する。

3.「アルコール除菌拭き」が重要
 

 水拭きだと、ウイルスは拭いた先に移ってしまうだけ。アルコール除菌剤を使用すると、ウイルスを99.99%除去することができる(※北里環境科学センター、2016年11月)。

(オトナンサー編集部)

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