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朝昼晩1日3回の“LINE定期便”に返信なし 相手の気持ちを察しない37歳男性に足りないもの

結婚までのスケジュールを勝手に決めてしまう

 では、こんなケースはどうでしょうか。

 今田透子さん(26歳、仮名)は大井秀樹さん(28歳、仮名)と3週間ほど前に真剣交際に入ったのですが、「大井さんとは交際終了にしたい」と連絡を入れてきました。

 透子さんは言いました。

「真剣交際なので、もう、結婚を将来に見据えているのは分かっているつもりでした。ただ、真剣交際に入ってからというもの、『来月は透子さんのご両親にごあいさつに行って、その翌週には僕の実家に一緒に行きましょう。結婚式はコロナが落ち着いてからがいいですよね。でも、写真だけは近いうちに撮りましょう。そしたら、新居を探して、引っ越しをして』と何でも自分一人で決めてしまうんですね。

真剣交際に入ったとはいえ、私はもっとじっくり、彼の人間性を見てから結婚を考えようと思っていました。彼の本質が分からないうちから、外堀が埋まってしまうのがちょっと怖くなってしまったんです。もう何年も婚活をしていて、『ここで早めに決めてしまいたい』という人なら、大井さんのやり方でもよいかもしれないけれど、私はもう少しじっくりとお付き合いがしたいんです。

大井さんとは結婚に向かうスピード感が違う気がしました。そう考えると『この人と結婚しても、この調子では結婚生活もきっとうまくいかないだろうな』と思うようになりました」

 さて、今回の3つのケースですが、それぞれに事例は違います。しかし、男性側に共通していえるのは自分のペースで交際を仕切り、相手の気持ちが今どこにあるのか、それを見ていないということです。相手の気持ちに共感していないのです。

 婚活の出会いは結婚を前提とした出会いです。婚活において、行動力は大事です。しかし、独り善がりになって交際を進めていっても、お相手の気持ちを手に入れることはできません。

 交際に入っても、なぜかうまくいかない。そんな人はもう一度、自分の交際の仕方を考え直してみてくださいね。

(仲人・ライター 鎌田れい)

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鎌田れい(かまた・れい)

仲人・ライター

雑誌や書籍のライターとして活動。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も手がけてきた。あるカリスマ仲人を取材したことをきっかけに「ご縁を結ぶ仕事」に興味を持ち、現在は結婚ナビゲーターとしても活動中。婚活のためのレクチャーやイベントも多数開催する。プライベートでは、婚活パーティーで知り合った夫と結婚し、双子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。「最短結婚ナビ公式サイト」(http://www.saitankekkon.jp)、YouTube「仲人はミタ チャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCObGYwIfj_oY-cm9LlnFmdA)。

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