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地上波より面白い? ネットテレビと動画配信サービスの決定的な“違い”とは

大物芸人やジャニーズが次々に出演

 ただ、地上波が悲壮感で満ちているかと言えば、必ずしもそうではありません。地上波の各局でNetflixやAmazonプライム・ビデオのCMを流して視聴をアシストしているのです。もちろんCM収入を得るという目的はありますが、本当に状況が切迫していたらアシストはしないでしょう。このような感覚は、地上波でCSのスカパーやWOWOWのCMを流しているのと同じです。

 さらに、TBSやフジテレビ、テレビ東京などがNetflixやAmazonプライム・ビデオで、日本テレビがHuluで自社の人気番組を配信するなどの提携も少なくありません。これは、あまりテレビを見ない層をつかむための戦略ですが「なおさら地上波を見る必要がなくなった」と言われかねないリスクも潜んでいます。

 そのリスクを高めているのが、ネットテレビと動画配信サービスの魅力あふれるオリジナル番組。芸人たちが賞金1000万円を賭けた笑いのバトルに挑む「HITOSHI MATSUMOTO presentsドキュメンタル」(Amazonプライム・ビデオ)、高級車を破壊するなどのカーバトル満載の「戦闘車」(同)、ネットに否定的だったジャニーズ事務所のジャニーズWESTが主演に挑むドラマ「炎の転校生REBORN」(Netflix)、野島伸司脚本で佐々木希がセックス依存症のヒロインを演じるドラマ「雨が降ると君は優しい」(Hulu)など「確かに地上波では難しいかも」と思わせるものが目白押しなのです。

 ネットテレビや動画配信サービスに、ダウンタウンなどの大物芸人やジャニーズなどの人気アイドルが出演するのは勢いのある証し。実際、制作にかける予算も時間も地上波を上回る番組が現れ始めています。

 地上波はネットテレビや動画配信サービスの勢いに押されて、このまま衰退してしまうのでしょうか。

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間20本強のコラムを提供するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、新番組と連ドラはすべて視聴するなど1日のテレビ視聴は20時間超(同時含む)。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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