「イッテQ」「ポツン」「大河」の3強に迫る「バナナ」、カギ握る“1時間枠”
特番形式は強者に対する弱者の戦略
その裏付けと言えるのが両番組の放送時間。これまで、両番組は「午後6時30分~8時54分までの2時間半SPを隔週で交互に放送する」という戦略を採ってきました。基本的に現在のテレビ番組は1時間枠で放送できるものが一番強いコンテンツと言われ、実際に「イッテQ」「ポツン」「大河」の3強は常にこの形で放送され続けています。
一方、それ以外のTBS、テレビ東京、フジテレビは2時間以上の特番形式で特別感を出すことで3強に対抗しようとしてきました。いわば、放送時間を長くすることは強い番組に対する、弱い番組ならではの常とう手段なのです。
ただ、それでも、3強の座はなかなか揺るがなかったのですがここに来て、上記にあげたようにTBSの両番組が力をつけてきました。だからこそ、TBSは11月22日、29日ともに、2時間半の特番形式ではなく、午後7時台は「坂上&指原のつぶれない店」、8時台は「バナナマンのせっかくグルメ」という3強と同じ形での勝負を挑んでいるのです。
TBSの両番組は「坂上&指原のつぶれない店」は主に大型チェーン店、「バナナマンのせっかくグルメ」は全国各地の名物料理がメインの大衆的な情報バラエティー。コロナ禍の厳しい状況が続く中、他の番組よりも身近で気軽に見られるムードが奏功しているのでしょう。
その差はわずかにまで近づいているだけに、3強に「バナナマンのせっかくグルメ」が加わった4強になる可能性は十分あるでしょう。そのためには「2時間半の特番形式ではなく1時間枠で粘り強く放送できるか」が鍵を握っているのです。
(コラムニスト、テレビ解説者 木村隆志)
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