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そうだったのか! おめでたい席で「赤飯」を食べる理由

地域によっては「縁起直し」の意味も

 一方、地方によっては仏事の際に赤飯を食べる習わしもあります。「凶を返して福とする」という「縁起直し」の意味を込めて食べるそうです。現在でも、福井県や群馬県の一部地域では、お葬式に赤飯が振る舞われることも。「福井県には浄土真宗の信仰者が多く『長寿をまっとうした後に浄土へ行く』ことがお祝いにつながるため、赤飯を食べるという説があります」。

 ちなみに、赤飯の上に飾られていることの多い「南天の葉」は、「なんてん」=「難(なん)を転(てん)ずる」という語呂合わせから、縁起の良いものとして使われるようになりました。「南天の葉には防腐作用のある成分が含まれており、赤飯の熱と水分による腐敗を抑えてくれます。厄よけの意味合いや見た目の美しさだけでなく、とても理にかなった添え物なのです」。

(オトナンサー編集部)

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麻生怜菜(あそう・れいな)

精進料理研究家、フードアナリスト

全国を転々とする幼少時代を過ごし、旅行好きの両親の影響で、47都道府県の地域食材や郷土料理を食べて育つ。結婚後、夫の実家がお寺であったことをきっかけにお寺の行事食に関わるように。日本の伝統食(特に精進料理)の考え方や調理法、食材などに感銘を受け、現代のトレンドと融合した食文化を発信する場として2011年から「あそれい精進料理教室」を主宰。2015年から、全国の厳選したオススメ料理教室を紹介するサイト「#FunCookingLab in the Kitchen」代表。現在、日本大学生物資源科学部非常勤講師(日本食文化史/おいしさの科学)、フードアナリスト1級認定講師。講演活動も行う。著書に「寺嫁ごはん 心と体がホッとする“ゆる精進料理”」。公式ブログ(http://ameblo.jp/reina-a/)。

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