オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

子どもに反発されてイラッ…未然に防ぐため掛けるべき言葉は?~8つの事例~

夕食前に食卓が散らかっていたら?

【問題7】
夕食の時間になったのに、食卓は子どもの遊び道具でいっぱいです。何と言いますか。

A:「これじゃ夕飯が食べられないでしょ。早く片付けて」
B:「いっぱい遊べたね。これどうやって作ったの?」「上手だね。さあ、片付けて夕飯だよ」

 時間を忘れて、片付けのことなども忘れて、一心不乱に遊ぶ時間は子どもにとって、とても大切な時間です。こういうときには脳がフル回転していて、シナプス(脳の神経細胞同士をつなぐ接続部)がどんどんつながり、地頭がよくなります。

 また、遊びに夢中になっているときに非認知能力も伸びることが分かっています。ですから、たっぷり遊んだ後で叱るのではなく、まずは褒めてあげてください。さらに、遊びのことを聞いて、話をさせてあげれば、子どもの表現力が伸びます。その後で片付けさせる、あるいは一緒に片付けるというようにしましょう。

【問題8】
毎日、子どもが玄関掃除をしているのですが、隅の方にゴミがたまっていました。何と言いますか。

A:「ちゃんと隅も掃かなきゃダメじゃん」
B:「いつもありがとう。助かるよ。こっちの隅も掃いといて」

 Aでは子どものやる気はしぼみます。Bのように、最初に「ありがとう。助かるよ」といった言葉を掛けることで、その後の言葉も受け入れやすくなります。

 このようなことは、職場などにおける大人同士の関係なら自然にできるはずです。でも、家庭における親子の関係だとおろそかになりがちです。「親しき仲にも礼儀あり」を忘れているので、一番親密で大事なはずの人間関係が壊れてしまうのです。一番大事な人間関係をおろそかにしないで、もっと大切にしましょう。

 いかがでしたか。最初に相手の気持ちをよくして、心を開いてもらえるような言葉を掛けるだけで、その後の展開が大きく変わってくることがお分かりいただけたと思います。ぜひ、日頃から心掛けてみてください。

(教育評論家 親野智可等)

1 2

親野智可等(おやの・ちから)

教育評論家

長年の教師経験をもとにブログ「親力講座」、メールマガジン「親力で決まる子供の将来」、ツイッターなどで発信中。「『自分でグングン伸びる子』が育つ親の習慣」(PHP文庫)など、ベストセラー多数。全国各地の小・中・高校や幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会でも大人気。公式サイト「親力」で新書3冊分のコラムが閲覧可能。公式サイト「親力」(http://www.oyaryoku.jp/)、ツイッター(https://twitter.com/oyanochikara)、ブログ「親力講座」(http://oyaryoku.blog.jp/)。

コメント