「将来の幸せのために」娘をたくさんの塾に通わせる40代母の過ち
子育てで大事なことは?
筆者は教師として多くの親子を見て気付いたのですが、将来のために今・現在を不幸せにしていると、『不幸せ体質』が身に付いてずっと不幸せが続くことになります。
子どもの場合で具体的に言うと、親に「なんで○○できないの! ちゃんとやらなきゃダメでしょ」と叱られ続けることで自己肯定感が持てなくなります。すると、「自分はダメな子だ」という自己否定感にとらわれてしまい、それをずっと引きずるようになるのです。
また、親に叱られ続けることで、親に対する不信感を持つようになります。最初の人間関係である親子関係で不信感を土台につくってしまうと、その後の人間関係も不信感を土台にしてつくる可能性があります。つまり、人間不信・他者不信という状態になってしまうのです。
こういう自己否定感と人間不信の状態こそ『不幸せ体質』というべきものであり、これが身に付いてしまうと、ずっと引きずることになります。親子にとって、目指すべき目的は親子共に幸せになることのはずです。そうであれば、将来ではなく、今日の今・現在において親子共に幸せであってほしいと思います。
そのためには、子どもの短所を見つけ出して、否定的な言葉で責めるのはやめましょう。そして、ちょっとでも褒められる所を見つけて褒めるなど、肯定的な言葉を送りましょう。
子どもが苦手なことやできないことには、目をつむる勇気も必要です。その分、子どもが好きなことや得意なことを応援して、さらに深められるようにしてあげてください。要するに、否定主義・減点主義でなく肯定主義・加点主義です。
このようにしていれば、現在だけでなく将来においても自己肯定感が持てるようになり、親子関係もよくなります。これは「幸せ体質」というべきものであり、子どもたちに、ぜひ身に付けさせてあげてほしいものです。
(教育評論家 親野智可等)

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