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素人の「財テク」は安全か 含み損700万円で胃に穴、34歳男性の苦悩

「手堅く利率のいい預金」が現実的?

 証券会社に勤めるBさん(39歳、男性)はこう話しています。

「Aさんのような運用をする人はもちろんいて、そうした人の話がよく広まるので『株や財テクは怖い』というイメージが強いのかなと思います。しかし、アメリカ人なんかは『貯金に回すくらいなら全額金融商品に回す』という傾向があり、貯金が好きな日本人とは全然違います。

株に限らず、金融商品は運用の仕方次第で“手堅く利率のいい銀行預金(比較的リスクが少なく、日本の銀行預金よりいい利率のもの)”にも、“身を破滅させかねない刺激的なギャンブル”にもなり得ます。前者には円債などがあります。株にも手堅いものはありますが、ピンキリなので銘柄によっては後者になりえます」

 老後資金に不安が高まる昨今ですが、一獲千金には相応のリスクが付きまといます。Bさんが話した中にあるような、“手堅く利率のいい銀行預金”くらいの財テクなら、老後に向けた長期的な運用というところにもマッチするので、選択肢としては現実的なのかもしれません。

 欲を出すと痛い目を見るかもしれないので、財テクでもうけるには細心の注意深さと、逆説的ですが“無欲さ”が必要なようです。

(フリーライター 武藤弘樹)

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武藤弘樹(むとう・こうき)

フリーライター

早稲田大学第一文学部卒。広告代理店社員、トラック運転手、築地市場内の魚介類卸売店勤務などさまざまな職歴を重ね、現在はライターとミュージシャンとして活動。1児の父で、溺愛しすぎている飼い猫とは、ほぼ共依存の関係にあるが本来は犬派。趣味はゲームと人間観察。

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