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レストランデートを成功させる「レディーファースト」の流儀

大切な人の記念日に、高級レストランのディナーをプレゼントしたい――。そんな時に、「レディーファースト」の流儀をわきまえておけば、ワンランク上のあなたを演出できるかも(!?)しれません。マナーの達人に聞きました。

高級レストランで格好良く振る舞うには…

 彼女の誕生日や記念日に、高級レストランやシティーホテルのディナーをプレゼントしたい男性も多いことでしょう。そんな時、せっかくであれば、入店から彼女をスマートにエスコートして、格好良く振る舞いたいものです。

 オトナンサー編集部では、NHK大河ドラマをはじめドラマや映画のマナー指導を務め、28万部の著書「お仕事のマナーとコツ」などがある、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんに話を聞きました。

英国式とフランス式がある

 まず、お店に入る際は男性と女性どちらが先に入るのが正しいのでしょうか。西出さんによると「英国式は女性が先、フランス式は男性が先」。つまり、どちらが先に入っても構わないのですが、英国式とフランス式では少し作法が異なるようです。

 英国式はすべてがレディーファーストです。いつも女性を一番に考え、尊重する気持ちを態度で表すために、ドアマンがドアを開けたら女性を先に通し、男性が予約の確認や、席への誘導を受付でお願いするとされています。

 一方、フランス式は男性が先に入るものとされています。これは、女性を蔑ろにしているわけではなく、中に敵がいた場合、女性が先に攻撃を受けてしまう恐れがあるため、男性が先に行くという理由からです。かつては、女性を「おとり」にしようと、女性を先に通すこともしていたため、そうではないことも表しているそうです。

「エスコートはその時の状況や相手に応じて、臨機応変に振る舞うのがよいでしょう。大切なことは、同伴者を大切に思う配慮と『お先にどうぞ』『先に入るね』などの、ひと言コミュニケーションだと思います」(西出さん)。つまり、良好な関係を築くには「配慮のあるコミュニケーション」が必要だといいます。

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西出ひろ子(にしで・ひろこ)

マナーコンサルタント、マナー解説者、美道家

ヒロコマナーグループ代表。一般社団法人「マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会」代表理事。大妻女子大学卒業後、国会議員などの秘書職を経て、マナー講師として独立。マナーの本場英国へ。オックスフォードにて、オックスフォード大学大学院遺伝子学研究者のビジネスパートナーと1999年に起業し、お互いをプラスに導くマナー論を確立させる。帰国後、名だたる企業300社以上にマナーコンサルティングなどを行い、他に類を見ない唯一無二の指導と称賛される。その実績はテレビや新聞、雑誌などで「マナー界のカリスマ」として多数紹介。「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組でも報道された。NHK大河ドラマ「龍馬伝」をはじめ、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない 富豪村」、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」などのドラマや映画、CMのマナー指導・監修者としても活躍中。著書は28万部突破の「お仕事のマナーとコツ」(学研プラス)、16万部を超える「改訂新版 入社1年目 ビジネスマナーの教科書」(プレジデント社) など監修含め国内外で100冊以上。「10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー」「かつてない結果を導く 超『接待』術」(共に青春出版社)など子どものマナーから、ビジネスマナー、テーブルマナーなどマナーのすべてに精通。ヒロコマナーグループ(http://www.hirokomanner-group.com)。
※「TPPPO」「先手必笑」「マナーコミュニケーション」「真心マナー」は西出博子の登録商標です。

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