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訪日外国人4000万人へ いま日本の飲食業界に求められていること

欧米人が細かい注文をしてくるワケ

 内木さんは、異国の日本においても彼ら、特に欧米人が細かな対応を求めてくるのは、自国の2つのルールが背景にあるからだと指摘します。それは「チップ制度」「テーブル担当制度」。日本と欧米では、接客に対して求められるものがまったく違うようです。

 内木さんは、チップ制度についてこう説明します。「欧米では、よほどサービスが悪くない限り、ウエイターにチップを支払うルールがあります。私が米国でウエイターをしていた時の感覚では、95%くらいの人が払ってくれました。欧米のウエイターの時給は500円程度と極めて安いため、チップを得ることに必死なのです。チップとしてもらう金額は、合計金額の15~20%程度。相手からより多くの注文を取れば、その分チップの額も上がります。嫌みにならない程度に『この料理にはこのワインが合いますよ』などとアピールするんですよ」。

「テーブル担当制度というのは、『今日のあなたのセクションは1~6番ね』というように、始業前に担当場所を決めることです。ウエイターは、自分の場所に来たお客さんだけを見ていればいい。欧米は自分なりの食べ方にこだわる客が多く、既存のメニューに細かく注文を付けてきます。いわば、カスタマイズを要求してくるわけです。細かく担当場所を分けていれば、そうした細かいオーダーにも正確に対応しやすくなります」。

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