「相手の気持ち考えて」は逆効果! 子どもは他人の心を推し量れない、まず共感しよう
「共感の言葉」から声かけを

親は親同士の人間関係を大事にしたいがために、友達のおもちゃを奪い取ったわが子に「ごめんねは? ごめんねは?」と謝罪させようとしたり、自分のおもちゃを貸そうとしないわが子に「意地悪しないで貸してあげなさい。『いいよ』と言いなさい」と許容の言葉を言わせようとしたりします。その親の言葉を受けて「ごめんね」「いいよ」と言ったとしても、子どもは両者とも納得していないのです。
おもちゃを奪い取った子どもは「とりあえず『ごめんね』」と言えば済む」と思い、同じことを何度も繰り返します。一方、譲ることを強要された子どもは「自分の気持ちを押し殺してまで相手を優先しなくてはならない」と幼いうちから思うようになってしまいます。
「自分中心」に生きている幼児期は、自分の気持ちを大切にされる経験を通して、相手の気持ちも分かるようになっていきます。ですから、大人はこう言いましょう。
「おもちゃが欲しかったんだね(共感)。でも、いきなり奪うのではなく『貸して』と言おうね」
「今、遊んでいるから貸したくないよね(共感)。でも、貸してほしいんだって。あと一回遊んだら貸してあげようか」
大切なわが子の心の成長のために、まず子どもの気持ちを理解していることを示す共感の言葉をかけ、「こうすればいいよ」と具体的な行動を示しましょう。親しい間柄のママ友でないとなかなか難しいかもしれませんが、こうした解決法を教えることで、子どもは望ましい行動を取りやすくなると思います。
(子育て本著者・講演家 立石美津子)



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