オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

かわいくない? 心ない声も…「雑種犬」ってそもそもどんな犬? 気性や飼いやすさは?

雑種を飼う際のポイントは?

Q.雑種の犬を飼うときに注意すべきポイントとは。

増田さん「病気については、雑種だから特段の注意を払わなければいけないということはありません。純血種の場合、おおよその体のサイズや、かかりやすい疾患の見当が付けられます。異なる純血同士のミックス犬の場合も、ある程度予測が立てられます。ルーツがはっきりしない犬の場合は、それらの予測がしづらい部分がありますが、それが即、飼いやすさに影響するような事態に発展するものでもないと思います。

雑種の場合でも、大型犬に近い子は子犬の時からそれなりの大きさであり、四肢の大きさなどからおおよそ成犬のサイズを推測することが可能です」

Q.「雑種の犬はかわいくない」などの心ない言葉をかけられ、嫌な思いをしている飼い主もいるようです。

増田さん「日本では今も『純血種が一番』と考えている人が多くいるのが実情です。その要因の一つとして、かつてステータスとして、純血の犬を飼育することがあったのが影響しているのかもしれません。

獣医学的に見れば、どちらも同一のイヌ科イヌ属で、分け隔てるものではありません。世界的にも多様性が注目されており、『個』として尊重される時代となっています。犬種はいわば、身体的特徴を共通させた犬種標準といえる条件を満たしたものといえます。それらに属さない独自の個性を持っているのが『雑種』と表現できます。このような時代だからこそ、雑種の個性がより光るといえるのかもしれません」

(オトナンサー編集部)

1 2

増田国充(ますだ・くにみつ)

獣医師

北里大学卒業。愛知、静岡県内で勤務後、2007年にますだ動物クリニックを開院。一般診療のほか、専門診療科として鍼灸や漢方をはじめとした東洋医療を行っている。国際中獣医学院日本校事務局長兼中国本校認定講師、中国伝統獣医学国際培訓研究センター客員研究員、日本ペット中医学研究会学術委員、AHIOアニマルハーブボール国際協会顧問、専門学校ルネサンス・ペット・アカデミー非常勤講師。ますだ動物クリニック(http://www.masuda-ac.jp)。

コメント