山里亮太&蒼井優に続け? 「スピード婚」のメリットと結婚生活で気を付けたいこと
南海キャンディーズの山里亮太さんと、女優の蒼井優さんは約2カ月の交際期間を経て結婚したそうです。「スピード婚」のメリットとデメリットを聞きました。

日本中が祝福ムードに包まれた、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太さんと、女優の蒼井優さんの結婚発表。山里さんの相方の「しずちゃん」こと、山崎静代さんの紹介で出会い、友人を交えて食事をする関係になった二人は、約2カ月の交際期間を経ての結婚だったと明かし、「スピード婚」であることも大きな話題となりました。
この「交際2カ月」について、お笑いコンビ・三四郎の小宮浩信さんはラジオ番組で「2カ月だからこそ(結婚)できたのでは」と持論を展開、ネット上では「結婚には勢いも必要」「交際期間が長ければいいってものではない」「年齢的にも問題ない」など共感の声が相次ぐ一方で、「2カ月は早すぎる」「一番楽しい時期に結婚の判断をするのは危ない気がする」「結婚はゴールじゃないからなあ」といった声も上がっています。
交際期間の長短が結婚にもたらす影響について、結婚マッチングサービス「STORIA」代表でコラムニストの沢宮里奈さんに聞きました。
交際1~3カ月ならば「スピード婚」
Q.実際に結婚するまでの交際期間として、最も多いのはどの程度の期間でしょうか。
沢宮さん「お見合い結婚の場合、『お付き合いが始まってから半年』が平均的です。一方、恋愛結婚の場合は3年程度が多い傾向にあります。お見合い結婚では、事前に条件をすべて出し合った上で、結婚前提でのお付き合いとなるので、プロポーズからご両親へのあいさつまでがスムーズです。一方、恋愛結婚は、知らされていなかった事実を交際中に知ってしまったり、熱が冷めてしまったり…といった難関を乗り越えてじっくり愛を深めていくので、時間がかかります」
Q.どの程度の交際期間だと「スピード婚」といえるでしょうか。
沢宮さん「交際1~3カ月のケースがスピード婚といえるでしょう。中には、交際1週間という“強者”もいますが、通常は3カ月程度あれば、結婚してもよい相手なのかそうでないのかだいたい分かります。最近は『半年で結婚』という人が増えており、半年ではそこまでスピード婚とはいえなくなってきています」
Q.スピード婚には、どのようなメリット/デメリットがあると思われますか。
沢宮さん「次のようなメリットとデメリットがあると考えられます」
【メリット】
結婚を先延ばしにすることで、人は年を取っていきます。年を取るということは、妊娠・出産が難しい年齢に近づいていくことになります。
また、即断せずに先延ばしにする行為は、責任から逃れる理由を見つけることにもつながります。人は考えれば考えるほど、できない理由を見つけ出してしまうものです。さらには、いつまでも相手が自分のことを好いてくれるとは限りません。「今!」と思ったときに直感を大事にすることで、幸せをつかみやすくなります。
【デメリット】
「周囲が結婚したから」「好条件の相手に告白されたから」という理由で焦って結婚してしまうと、後で後悔することにもなりかねません。
また、出会ってすぐの盛り上がりは、数カ月で下り坂になっていくものです。どんなに我を忘れるような恋に落ちたとしても、周囲の意見を聞いたり、相手のことをよく知ったりすることを欠かさないようにすることが重要です。
Q.一方で、長期交際のメリット/デメリットは何だと思われますか。
沢宮さん「メリットは、じっくり相手と向き合うことで良い面も悪い面も全て知ることができる点です。多くの困難を乗り越える経験を通して、ちょっとやそっとでは揺るがない関係を築くことができます。デメリットとしては、相手にときめきを感じにくくなってしまい、新鮮さがなくなってしまうことが挙げられます。中には、5年以上お付き合いをしていながら、結婚できずに別れを選ぶカップルもいます」
Q.スピード婚が推奨されるカップルのケースや特徴はありますか。
沢宮さん「一般的には、若い人ほどスピード婚が多いものですが、年齢を重ねたカップルにこそスピード婚をお勧めしたいと思います。年齢を重ねたカップルは、既に独自の価値観を固めているものです。それでも『受け入れたい』と思える相手と出会えたなら、そのチャンスは逃さず、結婚へと話を進めましょう」
Q.一方で、スピード婚を避けた方がいいカップルのケースや特徴は。
沢宮さん「普段から、後先考えずに行動してしまい、後悔するタイプの人はじっくり考えた方がよいでしょう。気分のアップダウンが激しい人も、スピード婚には向きません。また、年齢が若いカップルも情熱だけで突き進んでしまう場合が多いので、慎重になった方がよいでしょう」
Q.スピード婚をしたカップルが、結婚生活で特に気を付けるべきこと、意識すべきことはありますか。
沢宮さん「一緒に生活してから初めて気づく価値観の違いもたくさんあると思います。そんなときは、相手の両親を味方に付けるようにしましょう。味方が多いほど疎外感を感じなくなります。できるだけ、相手の良いところを見つけるように意識し、結婚してからますます相手を好きになっていくという関係が理想です」
Q.今回の山里さんと蒼井さんのスピード婚は、おおむね好意的に受け入れられている印象を受けます。
沢宮さん「山里さんが“モテキャラ”でなかったことで、女性の嫉妬を受けなかったことや、蒼井さんが控えめで、幸せな様子をひけらかさなかったことが、好意的に受け入れられた理由ではないでしょうか。バッシングを受けるカップルは、女性がお金目的のように見えたり、『幸せアピール』が過剰だったりするケースがよくあります。そうしたこともなく、静かに愛を育んでいるカップルを世間は応援したくなるものです」
(オトナンサー編集部)
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