【流行語大賞】「聖地巡礼」トップ10入りに飛騨市関係者らが歓喜
今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」が発表され、映画「君の名は。」の大ヒット効果で岐阜県飛騨市などを巡る「聖地巡礼」がトップ10入り。そこで地元の声などを取材しました。

年末恒例の「2016ユーキャン新語・流行語大賞」が12月1日に発表され、プロ野球・広島カープの活躍に関連した「神ってる」が年間大賞に選出されました。
一方、タイトル名がノミネートされた、興行収入194億円を記録する大ヒット映画「君の名は。」は惜しくも落選。しかし、映画のモデルとされる岐阜県飛騨市などを巡る「聖地巡礼」がトップ10入りし、同作の影響力の大きさを見せつけました。
飛騨市担当者「巡礼者増を期待しています」
この結果を受けて、地元の声はどのようなものでしょうか。
飛騨市観光課の担当者は「『君の名は。』の後押しがあったからこそ、飛騨市への聖地巡礼にスポットが当たったのだと思います」と話します。
担当者によると、地元を訪れる“巡礼者”の数は現在、少し落ち着いているといいますが「これをきっかけにまた増えることを期待しています」。これからの雪のシーズンは、雪に縁遠い台湾やタイなどからの巡礼者増加が見込まれるようです。
映画館がない地元では11月6日、飛騨市文化交流センターで初めて上映会を開催。1日3回の上映に合計約1950人が足を運ぶなど大人気で、同市などによると、今月11日に第2回目が予定されているといいます。

「君の名は。」を公開前の試写会で鑑賞したという、映画評論家の杉本穂高さんは「聖地巡礼がランクインしたのは『君の名は。』の影響が大きかったからでしょう。言葉自体はほかのアニメなどのファンも使用していて、各地域ではそれを観光に生かそうという動きも盛んです」とコメント。
「映画関連の言葉がランクインすることは、業界関係者としてはうれしいですね」と、同作のますますの飛躍に期待を込めています。
(オトナンサー編集部)
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