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「君の名は。」興収200億円へ、大ヒット要因はソーシャルとマスの融合にあった!

興収200億円突破が射程に入った大ヒット映画「君の名は。」。その人気はアジアにも広がり、今年の「流行語大賞」にもノミネートされました。その大ヒットの理由は何でしょうか。専門家に取材しました。

興行収入185億円を記録した大ヒット映画「君の名は。」(C)2016「君の名は。」製作委員会

 興行収入185億円を記録し、200億円突破が射程に入った大ヒット映画「君の名は。」(新海誠監督)。

 先日はタイ、香港でも公開され、いずれも週末興行ランキングで首位を獲得、また「2016ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされるなど、その勢いはとどまるところを知りません。

 オトナンサー編集部では今回、「君の名は。」大ヒットの背景について、映画評論家の杉本穂高さんに聞きました。

SNSネイティブ世代による口コミの力

 同作を公開前の試写会で見たという杉本さん。「映像美とダイナミックなストーリー、視覚的にも物語としてもエキサイティングで、口コミで広がり、ヒットするだろうと直感しました」と振り返ります。

 それでも「185億円」という大ヒットは全く予想できなかったそう。杉本さんが、その要因として挙げるのは以下の3点です。

【ソーシャルメディア】 

「君の名は。」公開当初は若年層の動員が大きかったとのこと。「SNSネイティブ世代の猛烈な口コミが大きく貢献したことは間違いないでしょう」。言及された回数では同じく大ヒット映画の「シン・ゴジラ」を超えており、また、一般向け試写会を全国で開催し、上映前から“口コミの評判”ができ上がっていたそうです。

【マスメディア】 

「君の名は。」は夏の話題作ということで、宣伝量も多かったそうですが、そこまで突出していたわけではありませんでした。ただ作品を知るきっかけとして、“テレビの力”がまだまだ大きかったと言えるようです。

 ビデオリサーチの調査(10月14日発表)によると、「君の名は。」を見たきっかけは、「テレビCM」が55.8%、「テレビ番組の紹介」が32.6%となっています。

 つまり、「公開当初は若年層中心の動員でしたが、話題が広がるにつれてテレビで取り上げられる機会も増え、尻上がりに幅広い年齢層を獲得しました」。

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杉本穂高(すぎもと・ほたか)

映画ライター・編集者・インタビュアー

日本映画学校(現・日本映画大学)出身。米国で日本映画の配給業務に携わった後、帰国。神奈川県厚木市の映画館「アミューあつぎ映画.comシネマ」支配人を経てライターに。映画.com、リアルサウンド映画部、ハフィントンポストなどで映画批評を執筆中。ブログ「Film Goes with Net」(http://hotakasugi-jp.com/)を運営する。