「何をしても楽しくない」は心が疲れている? 心理カウンセラーが説く心身を救う「意外な休み方」
我慢癖を改善するには?
Q.周囲に相談できず、「自分が我慢すればいい」と思ってしまう癖がある場合、どのように変えればよいのでしょうか。
うるかすさん「『自分が我慢すればいい』という考え方は、よく言えば他人に配慮して、協調性のある思考・行動と捉えることもできます。
しかし、このような『自己犠牲』の感覚や行動パターンが癖になってしまうと、限界になるまで自分の気持ちにふたをし続けて、気付いたころには体も心もボロボロになっていたという状況になりかねない、非常にリスクの高い状態です。
『本当は断りたいけど、頼まれた仕事だから我慢して引き受けた』というケースがあったとして、自己犠牲の傾向のある人は、『断るのはよくないこと』と無意識のうちに感じていることが多いです。
このような考え方になるのは、例えば幼いころから『お姉(兄)ちゃんなんだからしっかりしなさい』と言われ続けて、怒りや悲しみといった気持ちを抑え込む場面が多かった、といった経験が積み重なっていることによって起こります。
加えて、カウンセリングの場では、そのように抑え込まれてきた怒りの感情を、関係の中で少しずつ扱っていくことがあります。
怒りを表現したとしても、関係が壊れたり、相手から拒絶されたりするわけではない、ということを体験的に学び直していくプロセスです。
ただし、怒りは必ずしも分かりやすいかたちで現れるとは限らず、ごく小さな違和感や引っかかりとして現れることも少なくありません。
そのためカウンセラーは、そのささやかな怒りの芽が再び押し込められてしまわないように、丁寧に気を配りながら関わっていくことがあります。
癖になってしまっている思考を変えることはそう簡単ではありませんが、まず第一歩のプロセスとして『我慢していることに気付いてあげる』というのが重要です。
我慢することが当たり前になっている人は、今自分が我慢をして自分を苦しめているという状況に気付くのも難しくなっています。相手がどう思うかは別として、『これは嫌だ』『やりたくない』という思いが湧き上がってくることは自然なことであって、その感情すらも押し込まなければいけないわけではありません。
まずは自分の気持ちと向き合い、自分の心と対話する習慣を身に付け、『今自分はどういう感情になっているのかな?』ということを少しずつ意識してあげると、自分がどういう心の状態なのかを少しずつ把握できるようになります」
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無意識に行っている行動や感じている思考は、自分で気付くことがなければなかなか改善することは難しいかもしれません。
なかなか疲労感が抜けないと感じている場合は、「我慢や無理を重ねていないか」と、一度自身の心に問いかけて、ゆっくりと向き合ってみる時間をつくってみてはいかがでしょうか。
(オトナンサー編集部)















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