歯科医が警鐘! 確実に「死」に近づく食べ物、「死」を防止する歯磨きとは?(下)
歯磨き、デンタルフロス、定期受診は必須
私たちが普段、口にする食品の中には、残念ながら健康に悪い影響を及ぼす成分などが使われているものが多くあります。現代は、バラエティーに富んだ食品が世の中にあふれています。知らないうちにリスクを体に取り入れかねません。
「まずは、取るべきもの、避けた方がよい食べ物をチェックした方がよいでしょう。過剰な糖質、特に精製度の高いものは食後血糖値を急激に上げる元になります。玄米より白米、全粒粉のパンより白いパンは精製度が高いということを意識しましょう。また、ω6系脂肪酸(リノール酸など)は、取りすぎると動脈硬化などのリスクが上昇するので要注意です。酸化しやすく、炎症を促進する活性物質を産生します」
「炎症を抑える作用のあるω3系のエゴマ油、亜麻仁油、紫蘇油、チアシードや、青魚の油(EPA・DHA)を取るのが理想的です。さらに、トランス脂肪酸も要注意です。加工油脂を使用した菓子、揚げ物などに含まれるトランス脂肪酸の取りすぎは、血中のLDL(悪玉)コレステロールを増やし、HDL(善玉)コレステロールを減らして心疾患を引き起こす要因にもつながります」
また、食後に口の中を良好に保つことは、生活習慣病や認知症を防ぎ、介護に依存しない幸せなシルバーライフを迎えるための大きなポイントになると解説します。
「ポイントは3つです。寝る前のブラッシングで就寝中の細菌の増殖を抑えます。デンタルフロスを使うことで歯間の歯垢を除去します。さらに、定期受診をすることで、異常の早期発見、早期治療はもちろん、適切なアドバイスを受けることができます。口腔の機能が生活習慣、食習慣と相まって全身の健康維持に関わっているという研究成果が明らかになりました」
「異常が表れる前の『未病』状態で歯科が関与すれば、病気の発症を未然に防げる見込みが大きくなってきたのです。医療・福祉政策もこの方向に大きくかじを切りつつあるので、歯科がゲートキーパーという潮流は加速していくのではないかと思います」
「歯と口の健康」がいかに大切か、改めて認識する必要性がありそうです。今回、取材にご協力いただいた森永さんに御礼申し上げます。
(コラムニスト、著述家 尾藤克之)

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