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【ネット通販】冬セールで「賢く買う人」「在庫切れで泣く人」の“違い”とは 販売のプロが教える“買い物の極意”

3月は「条件を緩めて流れてきたものと出合う月」

 3月になるとセールはもう終盤であり、価格だけを見れば「ここまで下がるのか」と驚くようなものも出てきます。ただし、その分、選択肢はかなり限られているのが現実です。そのため、3月の通販サイトの使い方は、1月や2月とは、まったく違う向き合い方になります。

 背景として知っておきたいのが、3月という時期の「売り場の事情」です。ブランドやショップ側は、3月以降は基本的に新作、新シーズンの立ち上がりを最優先します。トレンド感や世界観を大切にするため、オフィシャルサイト(自社ECサイト)では、あえてセール品を前面に出さないケースも多くなります。理由はシンプルで、「今、ブランドとして見せたいのは未来」であり、過去シーズンの商品は主役ではないからです。

 その一方で、在庫がゼロになるわけではありません。そこで使われるのが、販売の“受け皿”としての別チャネルです。

 例えば「ファミリーセール」「アウトレット」「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」「『楽天ファッション』などのモール媒体」では、ブランドの世界観や今季の打ち出しとは切り離して、「在庫としての商品」が並びます。だからこそ、価格は大きく下がる一方で、サイズや色はバラバラになりやすく、まさに「条件が合えばラッキー」という状態です。そのため、3月に手を出していいのは、次のような条件が緩いアイテムです。

【3月に購入してもよい商品】
・サイズや色に強いこだわりがないもの
・多少妥協しても使えるもの
・あればうれしいくらいの位置づけのもの

 価格が十分に下がっていて条件も許容できるなら、3月のショッピングはとてもお得です。つまり3月は、「欲しいものを探しに行く月」ではなく、「条件をゆるめて、流れてきたものと出合う月」です。

 3月のセールは、計画性よりも余白を楽しめる人向けです。「これじゃなきゃダメ」を手放せる人ほど、結果的に満足度の高い買い物ができる月だと思います。

買い物で失敗しやすいのは “最安値”を狙い過ぎること

 私は待つことは我慢ではなく、一つの選択だと思っています。もちろん、安く買えたらうれしいでしょう。でも、安さを追い過ぎると結果的に一番大事なものを逃してしまいます。私は毎年、次のような判断を繰り返しています。

・本当に欲しい商品→1月中に買う
・なくなっても納得できる商品→2月まで待つ
・購入をさらに待てる場合→3月も視野。ただし“残っていたらラッキー”と考える

 この「線引き」ができると、迷いが減ります。ブランド側の事情と、売り場の役割を理解していれば、「なぜ選択肢が限られるのか」「なぜ驚くほど安い商品が出てくるのか」が自然とふに落ちます。

「自分は、これをこの価格で買う」「ここまで下がったら買う」「なくなったら縁がなかった」という自分の価値基準で決められると、セールに振り回されなくなります。

 もちろん、本当に欲しい物をみんなより早く持ちたいからと定価で買う選択も、全然ありです。自分が後悔しないタイミングを選べるかどうかという点が一番大事だと思っています。後悔のないネットショッピングの参考になれば、うれしいです。

「六次元」社長 泉辰徳

【画像で見る】販売のプロが伝授! これが「ネット通販」のセールで商品をお得に購入する方法です!

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泉辰徳(いずみ・たつのり)

「六次元」社長

1981年大阪府生まれ。「六次元」社長。「ECの可能性を最大化させること」を信条に、EC支援の現場において“売れる仕組み”の再現性を実走。楽天、Googleでの経験を基に、戦略設計から、運用・改善など実務や実行支援まで行うことを強みとし、数多くの構築・再生を手がける。主な提供サービスは、企業のEC事業の支える伴走型支援「EC店長→(EC店長NEXT)」。また、ECのイロハを学べる教育事業「ECan(イーキャン)」にも力を入れている。三児の父として育児にも本気で挑む“育児会のパワープレイヤー”の顔も。

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