「白内障」は高齢者だけが発症する病気じゃない…実は若い人がかかるケースも 放置NGの“意外な自覚症状”とは
白内障を発症する原因や対策などについて、眼科医に聞きました。

加齢とともに発症しやすい病気の一つが「白内障」です。高齢者の病気という印象がありますが、めめ眼科船橋(千葉県船橋市)院長で眼科医の安田向壱さんによると、若い人が白内障を発症するケースもあるといいます。白内障の主な自覚症状や対策などについて、安田さんに聞きました。
糖尿病が白内障を引き起こす可能性も
Q.白内障の原因について、教えてください。
安田さん「白内障の最大の原因は加齢ですが、加齢以外にも原因があります。順番に紹介します」
(1)加齢(老人性白内障)
白内障患者の大部分を占めるのが「老人性白内障」です。水晶体のタンパク質は、残念ながら新陳代謝によって入れ替わることがほとんどなく、生まれたときから一生使い続けることになります。そのため、長年の間に紫外線(UV)や活性酸素などによってダメージが蓄積し、透明性を保てなくなって濁りが生じます。統計的にも50代で約50%、60代で70%、70代で90%、80歳を超えるとほぼ100%の人に何らかの白内障が見られるといわれています。
(2)加齢以外の原因
加齢以外にも、次のような原因で若年者でも白内障を発症することがあります。
・糖尿病
血糖値が高い状態が続くと、水晶体の混濁を引き起こすため、若くして白内障になるリスクが高まります。
・アトピー性皮膚炎
特に重度の場合は若年者が発症し、進行が早いことがあります。またぶどう膜炎などの目の炎症も原因となります。
・外傷
打撲などによって目に強い衝撃を与えることで水晶体が損傷し、白内障を発症することがあります。
・薬の副作用
ステロイド薬を長期使用した場合、副作用として起こることがあります。
・強い紫外線を長期間浴びる
強い紫外線を長期間浴びることも、水晶体へのダメージを蓄積させる原因の一つと考えられています。
このように、原因は1つではありませんが、特に40歳を過ぎたら、自覚症状がなくても定期的な眼科検診を受けることが推奨されます。
Q.白内障の前兆症状はあるのでしょうか。
安田さん「白内障は、風邪のように突然発症する病気ではなく、非常にゆっくりと進行する病気です。そのため、『前兆』というよりも『初期症状』として気付かれることが多いです。初期には自覚症状がないこともありますが、進行するにつれて次のような症状が現れ始めます」
【白内障の主な自覚症状】
・霧がかかったような見え方(かすみ目)
水晶体の濁りによって光が散乱するため、全体的にぼやけて見えます。
・視力低下
進行すると文字が読みづらくなったり、運転に支障を来たしたりするレベルに視力が落ちます。
・まぶしさ(羞明、しゅうめい)
濁った水晶体が光を不規則に散乱させるため、特に夜間の車のライトや強い照明が非常にまぶしく感じられます。
・近視の進行
水晶体の濁り方によっては屈折力が強くなり、老眼が進んでいたのに急に近くが見えやすくなった(一時的な「セカンドサイト」)と感じることがありますが、これは白内障の進行によるものです。
・ものが二重、三重に見える(多視症)
片目で見ても、ぼやけて重なって見えることがあります。
これらの症状は、日常生活の質(QOL)を大きく低下させます。「年齢のせい」と諦めずに、気になる症状があれば眼科を受診することが大切です。

















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