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「ゴボウ」食べ過ぎが深刻な症状招く? 吸収が妨げられる栄養素も…正しい食べ方を専門医に聞く

ゴボウと相性が良い食材は?

Q.ゴボウと一緒に組み合わせた方がよい食材、避けた方がよい食材について、それぞれ教えてください。

石岡さん「ゴボウの魅力を引き出すのは『組み合わせ』と『調理法』です。お勧めは、腸への刺激を和らげつつ栄養を補完できる食材との組み合わせです。ゴボウと相性がよい食材、相性が悪い食材はそれぞれ次の通りです」

【相性の良い食材】
・鶏肉
たんぱく質が腸粘膜を修復し、ゴボウの繊維と一緒に取ると便通改善に効果的です。秋田の「きりたんぽ鍋」が理想的な例です。ゴボウの香りが鶏の脂をほどよく吸い、消化を助ける働きもあります。

・オリーブオイル・ごま油
油脂がポリフェノールの吸収を助け、胃腸をコーティングして刺激を和らげます。

・みそや納豆、ヨーグルトなどの発酵食品
ゴボウに含まれるイヌリンとの相乗効果で腸内細菌を増やし、整腸作用を高めます。

・海藻類、果物
水溶性食物繊維を補うことで、腸の通過がスムーズになります。

【避けたい組み合わせ】
・キャベツ、豆類など不溶性食物繊維の多い食材を大量に同時摂取
便のかさが増え過ぎ、便秘や腹部膨満を招く恐れがあります。

・揚げ物や脂っこい料理
消化に時間がかかり、胃もたれの原因になります。

・唐辛子やニンニクなどの刺激物
腸粘膜を刺激しやすく、過敏性腸症候群の人は症状悪化の可能性があります。

【調理と摂取のポイント】
ゴボウは細くささがきにし、柔らかく煮るのが基本です。炒める場合も強火でなく中火でじっくり火を通すと、繊維が柔らかく消化しやすくなります。また、食後にさゆやみそ汁などの温かい飲み物を取ることで、腸内の水分保持を助け、繊維の働きが活発になります。

 ゴボウは、秋田のきりたんぽ鍋に象徴されるように、食文化の中で理にかなった形で取り入れられてきた食材です。香り高く、土の風味を生かしながら、腸に優しく、だしのうまみを引き立てる、まさに「伝統が科学を先取りしていた」ような存在です。

 食物繊維は“腸のサプリメント”のように思われがちですが、取り方を誤ると逆効果になることもあります。腸の声を聞きながら、日常に無理なく取り入れられる食べ方を続けていきましょう。

(オトナンサー編集部)

【要注意】「ゴボウ」の食べ過ぎによって生じる“深刻な症状”がコレです!

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石岡充彬(いしおか・みつあき)

日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック院長、消化器内科医

2011年、国立秋田大学医学部医学科卒業。その後、秋田大学医学部付属病院の消化器神経内科学講座医員として研さんを積む。2018年、がん研有明病院消化管内科に入職。2021年、同病院健診センター・下部消化器内科兼任副医長に就任。2022年に都内の内視鏡クリニックの院長を務める。2024年7月に「日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック」を開院。医学博士。日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック(https://ningyocho-naishikyo.jp/)。

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