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駅伝“四つんばいリレー”に賛否両論、実業団陸連の見解は? 宗茂氏「選手のためのルールを」

宗茂さん「駅伝は必要ですが…」

 五輪マラソンランナーで、駅伝の選手・指導者としても数々の実績を残した宗茂さんは22日、自身のツイッターでこの問題に言及しました。

 かつて、九州で開催されていた「九州一周駅伝」のルールを説明し、「最初のルールは走者が走れなくなった場合、監督車が次の走者を迎えに行き、走れなくなった場所まで引き返してたすきリレーするというものでした。

後にそれを監督と大会審判長の判断で選手をストップさせることができるルールに変更しました。そして『棄権した区間は区間最下位の記録に5分プラスしてレースは成立させる』としました。これが選手を守る最善のように思います。距離の短い女子駅伝なら、2分プラス程度でよいのではないでしょうか」と提言しました。

 さらに「駅伝は距離、コース、天候、時期と大会によって違いますから、基本的なルールと大会に合ったローカルルールがあってもいいと思います。選手のためのルールが必要です」と指摘、「駅伝から個人種目、そして世界を…が多くの長距離選手の通る道です。駅伝は必要ですが、駅伝で潰れてはダメなんです」と選手を守るためのルール作りを主張しました。

 正月の箱根駅伝でも、アクシデントでふらふらになりながらも、何とかたすきをつなごうと走り続ける選手の姿が感動を呼ぶことがあります。しかし、選手としての将来や命の危険を考えた時、「美談」にしてしまっていいのか。私たちの意識が問われているのかもしれません。

(報道チーム)

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