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【漫画】内弁慶なフランス人妻 “嫌な感じ”でジロジロ見てくるおじさんに遭遇し…予想外の結末に「奥さんの気持ち、分かります」

街を歩いていると、何かと視線を向けられやすいフランス人の妻。あるとき、見知らぬおじさんが嫌な感じで妻をジロジロと見ていて…。Instagramで公開された漫画が、「なんて失礼なおじさん!」「奥さんの気持ち、分かります」と話題の作者、「マイフレンチワイフ」さんにお話を聞きました。

漫画「視線」のカット(マイフレンチワイフさん提供)
漫画「視線」のカット(マイフレンチワイフさん提供)

 フランス人の妻が日本で激怒したことを描いた漫画「視線」が、Instagramで640以上のいいねを集めて話題となっています。

 作者の妻はフランス人。外国人が目立つ土地柄か、街を歩いていると、妻が何かと注目されることも少なくありません。あるとき、見知らぬおじさんが、ジロジロと嫌な感じで妻を見ていたのですが、それに対して妻が…。読者からは、「失礼なおじさんですね」「これは怒って良いと思います」「奥さんの気持ち、分かります」などの声が上がっています。

家族や友人には自分の意見を率直に伝える妻

 この漫画を描いたのは、Instagramで漫画を発表している、イラストレーターの「マイフレンチワイフ」さんです。マイフレンチワイフさんに、作品についてのお話を聞きました。

Q.今回、漫画「視線」を描いたきっかけを教えてください。

マイフレンチワイフさん「1日おきに漫画を投稿しており、日本に住むフランス人の妻が体験した小さな出来事や、感じた文化的な違いなどのネタを探しています。今回の漫画は、妻が珍しく街中で怒鳴った出来事があったので、どうにか漫画にできないかと思い、このような形になりました」

Q.奥さまはどのような性格なのですか。

マイフレンチワイフさん「普段の妻は内弁慶な性格で、初対面の人やあまりなじみのない人には、物静かで控えめにしていることが多いです。なので、今回のように知らないおじさんを怒鳴りつけるようなことはかなり珍しいんです。

でも家族や親しい友人には、思っていることを率直に伝えるタイプで、『自分の意見はこうだ』としっかり主張します。こだわりの強い分野については、頑固に意見を変えないこともありますが、日本という異文化になじめるよう、柔軟に新しい考え方を取り入れていますね」

Q.奥さまが注目を集めやすい理由は、どのようなところにあると感じていますか。

マイフレンチワイフさん「僕たちの生活圏内では、外国人がさほど多くないのか、外国人というだけで、ある程度の注目を浴びてしまうようです。妻は目鼻立ちがはっきりしていて、見るからに『外国人』なので、何となく目立ってしまうのかもしれません。

また漫画ではうまく表現できていませんが、服装が『日本的』ではないことも、目立ってしまう理由の一つかもしれません。特に夏場だと、フランスでは普通でも、日本の基準では肌の露出が多いと思われやすい服装になってしまい、視線を集めてしまうようです。何とか『日本的』になるよう、肌の露出を控えてはいるみたいですが、自分の着たい服が着られないというフラストレーションが少しずつたまるようです」

Q.怒鳴っている奥さまを見たとき、どのように感じましたか。

マイフレンチワイフさん「殴りかかろうとするぐらいの勢いだったので、とても驚きました。普段外ではおとなしい妻なので、『知らない人を怒鳴りつけるというのは、よほどのことがあったのだろう』とすぐに理解しました。それまでにも、よく外で注目を浴びてしまうという話は聞いていたので、積もり積もった不満が一気に爆発してしまったのかもしれません」

Q.この後、おじさんはどのような反応をしていましたか。

マイフレンチワイフさん「おじさんはまさか怒鳴られるとは思っていなかったようで、そそくさと逃げていきました。遠ざかっていくおじさんの背中に、妻はしばらくフランス語で罵声を浴びせ、しばらくは怒りが収まりませんでした。少し時間がたって冷静になってからは、『もっとこう言ってやれば良かった』『日本語で罵ってやれば良かった』など、次回に備えて改善点を考えていましたね」

Q.漫画「視線」について、どのような意見が寄せられていますか。

マイフレンチワイフさん「同様の経験を持つ女性たちから、多くの共感の声を頂きました。また、日本に住んでいる外国人女性だけでなく、海外に住んでいる日本人女性からも体験談をシェアしていただきました。この漫画に出てくるおじさんほどではなくても、ジロジロと見てくるおじさんは少なくないようなので、『そんなおじさんたちは、足の小指を机の角にぶつけて悶えてほしい』と願うばかりです」

(オトナンサー編集部)

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