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バラエティーMC初進出! ディレクターに聞く、俳優・佐藤二朗の魅力

映画「銀魂」シリーズなどに出演する人気俳優・佐藤二朗さんが、フジテレビ系「超逆境クイズバトル!! 99人の壁」で、自身初となるレギュラーバラエティーのMCを務めます。その魅力を同局Dに聞きました。

佐藤二朗さん(C)フジテレビ
佐藤二朗さん(C)フジテレビ

 映画「銀魂」シリーズやドラマ「今日から俺は!!」など数多くの作品に出演し、ツイッターフォロワー数が100万人を超えるなど人気の俳優・佐藤二朗さん。10月20日にスタートするフジテレビ系「超逆境クイズバトル!! 99人の壁」(毎週土曜 後7:00)では、自身初となるレギュラーバラエティーのMCを務めます。その魅力とは何なのか、同局入社2年目にして同番組を立ち上げた演出の千葉悠矢ディレクターに聞きました。

「何をするんだ?」というワクワク感

 同番組は、一般公募で集まった100人の参加者の中から選ばれた1人のチャレンジャーが、残り99人のブロッカーを相手に自分の得意ジャンルを題材とした早押しクイズで対決、賞金100万円を目指すクイズバラエティーです。佐藤さんは100人の参加者を相手に番組を進行します。

「個性豊かな一般参加者の皆さんと二朗さんが何を話すんだろうと、常に新鮮なんです」(千葉D)

 佐藤さんは番組の企画前から好きな俳優の一人。佐藤さんをMCに起用した理由も、その辺りにあります。

「二朗さんはせりふをかんだり、吹き出すように笑ったり、アドリブか台本か分からないお芝居をされます。二朗さんの中にはしっかりとした演技プランがあるそうですが、毎回、二朗さんのシーンになると『何をするんだろう?』とワクワクさせられます」

「MCを誰にお願いするか考える中で、二朗さんは100人を相手に話している絵が見えない。どんなMCをするのか全く想像できませんでした。この番組は、佐藤二朗という男がMCを演じるとどうなるかという“実験”のような側面もあると思います」

 同局では2017年から、若手の活躍の場を作ることを目的に、バラエティーの企画を持ち寄り、優勝特典として特番を放送できる「プレゼン大会」を実施しています。同番組は、第1回大会で優勝。2017年大みそかに特番を放送し、その特異な構図とマニアックなクイズが好評を博しました。その後、3回目の特番でレギュラー化の決定を発表しました。

「二朗さんが、MCでどんなトークをするのか頭の中でイメージできていませんでしたが、企画会議では、理由もなく『面白いことになると思います!』と推薦しました。そしたら、周りから『お前がやりたいならやればいい』と言ってもらえました」

 その結果、バラエティーでありながらもドキュメンタリー性が生まれたといいます。

「MCを演じていただく以外は、すべてを二朗さんにお任せしました。こういうクイズ番組では、MCが挑戦者を追い詰めて緊張感を演出することが多いですが、二朗さんは違います。二朗さんは、どんなクイズが出題されるのかなど何も知らない状態で臨んでいます。

チャレンジャーと一緒になって『やったー!』と喜んだり、クイズを聞き取れずに天の声に『もう一回、言ってもらってもいいですか』と頼んだり。『そんなMCがいるのか?』と斬新です(笑)」

「タレントではないので、急に二朗さんに話しかける方もいらっしゃいます。二朗さんも、それに応えて痛烈にツッコミを入れたり。特に子どもたちとの化学反応はすごい。参加者オーディション以上に本番の方が面白くて、二朗さんが相手だから攻撃的に話ができるのかもしれません。だんだん二朗さんが追い込まれていくんですよ(笑)」

 収録後、佐藤さんが口にした言葉は「学級崩壊」。千葉Dは「スタジオでのにぎわいはまさにその通り。二朗さんがMCでなかったら、全然違う番組になっていたと思います」と、確かな手応えを感じています。

(エンタメチーム)

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