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【おにぎり】ラップVSアルミホイル どっちが、おいしさ保持できる? 「五ツ星お米マイスター」西島豊造が解説

おにぎりを作る際に、ラップとアルミホイルのどちらで包んだ方がいいのか、悩んだことはありませんか。“お米のプロ”ともいえる「五ツ星お米マイスター」で米専門店「スズノブ」の代表取締役・西島豊造さんに真相を聞いてみました。

おにぎりはラップとアルミホイル、どちらで包んだ方がおいしさを保持できるのか…
おにぎりはラップとアルミホイル、どちらで包んだ方がおいしさを保持できるのか…

 お米をおいしく炊いて、おにぎりを作る際、ラップとアルミホイルのどちらで包んだ方がいいのか、悩んだことがある人は多いと思います。インターネットやSNSでも、どちらで包んだ方がおいしくなるのかという論争が起きていたりもします。そこで、“お米のプロ”ともいえる、差別化米・こだわり米専門店「スズノブ」(東京都目黒区)の代表取締役で「五ツ星お米マイスター」の西島豊造さんに聞いてみました。

“水分を逃がす”のがコツ

Q.ずばり、おにぎりを包む際にラップとアルミホイル、どちらがおいしさを保持できるのでしょうか。

西島さん「おいしいおにぎりとは、表面は崩れない程度に締めるが、中は、米粒と米粒の間に空気が残るようにし、ふんわり食感になっているものだと思います。

そのためには、ご飯が冷える前に握らなければいけません。熱々を握るやり方もありますが、上の条件のようにすると、きれいな形にする事が出来ないし、数が握れません。

握る時にラップをする場合は、ラップの上に熱々のご飯を乗せ、そのままの状態にして、握れる程度の熱さになった時に、ラップでご飯を包みおにぎりの形状にします。

形ができたら、再びラップを広げ、包んでいる時に、ラップに水分が付かない程度まで冷ましてから、もう一度、包み直すのがよいです。

粗熱を取らないと、ラップの中の蒸気が蒸れて、おにぎりの食感が水っぽくなってしまうだけでなく、食中毒などを起こす可能性が高くなるため注意してください。

ラップは、成形はしやすいですが、水分がこもってしまって逃げません。ですが、ラップで包むタイミングを知れば、しっとり感を出す事もできます。

一方のアルミホイルですが、成形しにくい弱点がありますが、おにぎりとホイルの間に隙間ができやすいため、熱が逃げやすく、おにぎりが水分でベッタリになりにくいため、時間が経ってから食べる場合でも、口当たりが良いという特長があります。

ラップとアルミホイルで包む場合の注意点を説明しましたが、ずばり、アルミホイルの方がおいしさを保持できると思います。その理由は余分な水分を逃がすことができるからです」

(オトナンサー編集部)

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西島豊造(にしじま・とよぞう)

株式会社「スズノブ」代表取締役/五ツ星お米マイスター

1986年に北里大学獣医畜産学部畜産土木工学科卒業後、財団法人北海道農業近代化コンサルタント(現:一般財団法人北海道農業近代化技術センター:農業土木コンサルタント)に勤務。1988年に家業の米屋「株式会社鈴延商店」を継ぐ。「五ツ星お米マイスター」の資格を持ち、新しいお米の時代を作っていきたいという考え方から作り上げた、独自プロジェクト「Suzunobu Project Rice」を活用しながら、産地と消費者をつなぐパイプ役として、多くの生産地の、産地の特徴を生かした地域ブランド米作りと地域活性化を手伝っている。

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