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「パーマ」に向き&不向きな“髪質”は? 髪に悪影響な“NG行為”も 美容師が解説

パーマの施術に向く髪質、向かない髪質はあるのでしょうか。パーマを長持ちさせる方法も含め、美容師に聞きました。

パーマに向く髪質、向かない髪質はある?
パーマに向く髪質、向かない髪質はある?

 イメージチェンジのために、美容室でパーマをかけたいと思ったことはありませんか。SNS上では「パーマをかけたら印象が変わった」「イメージチェンジに成功」という内容の声がある一方、「パーマがかかりにくい」「パーマが長持ちしにくい」といった声が上がっています。

 パーマの施術に向く髪質、向かない髪質はあるのでしょうか。また、パーマを長持ちさせるには、どうすればよいのでしょうか。美容師の原木佳祐さんに教えていただきました。

「硬毛」「軟毛」「直毛」はパーマに不向き

Q.そもそも、パーマの施術に向く髪質、向かない髪質はあるのでしょうか。

原木さん「パーマの施術に向く髪質・向かない髪質はあります。向いているのは、過度なダメージがなく、カラーやパーマを定期的に繰り返している髪ですね。

一方、向かない髪質は、『硬毛』『軟毛』『直毛』『ハイダメージ毛』です。それぞれのかかりにくさの特徴について、ご説明します。

『硬毛』は、キューティクルの層が厚く、髪の内部まで薬剤が浸透しにくいのが特徴です。『軟毛』は、柔らかくてパーマがかかりやすそうな印象ですが、髪の内部のタンパク質量が少ないので実はかかりにくいです。

また、『直毛』は、直毛に戻ろうとする力が働いてしまいます。そのため、直毛でファーストパーマをかけた場合、真っすぐに戻ろうという力が働いてしまうため、パーマは取れやすいですね。

そして『ハイダメージ毛』は、ダメージによって髪内部のタンパク質が流出し過ぎてパーマがかかりにくいです。パーマは髪の毛が健康過ぎても薬剤が浸透しにくく、傷み過ぎてもタンパク質が流出し過ぎているためかかりません」

Q.カラーやパーマを定期的に繰り返している髪がパーマに向くということですが、髪を染める際や髪にパーマをかける際の注意点はありますか。

原木さん「注意点ですが、カラーといっても市販のカラー剤を繰り返し使っていると、パーマがかかり過ぎたり、かからなかったりと髪が不安定な状態になり、それが原因でかかりムラが生じます。髪の毛の状態によっては、パーマをかけられない場合もあるのです」

Q.パーマが長持ちしない場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。長持ちさせる方法も含めて、教えてください。

原木さん「パーマが長持ちしないのは、普段から髪をきつく結んだり、髪を乾かさずに寝たり、必要以上に力を入れて髪をとかしたり、ダメージケアを怠ったりすることなどが原因だと考えられます。日々の髪のケアも、パーマを長持ちさせるのに関係があるといえますね。

そこで、長持ちさせる方法は、『髪がぬれたまま寝ない』『パーマに合ったケアを怠らない』『髪を優しく乾かす』『パーマに合ったスタイリング剤を使う』『定期的にカットをする』『定期的にパーマをかける』ですね。どれも基本的なことですが、日々のケアが重要です」

* * *

 パーマの施術に向く髪質、向かない髪質があることがよく分かりました。パーマをかけたいけど、うまくかかるか不安な場合は、美容師に相談してみてはいかがでしょうか。

 また、パーマを長持ちさせるには、「髪をぬらしたまま寝ない」「髪を優しく乾かす」など、基本的なケアを行うことが重要だということです。毎日しっかりケアを続けることを心掛けましょう。

(オトナンサー編集部)

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原木佳祐(はらき・けいすけ)

美容師

美容師、パーソナルカラリスト認定講師、パーソナルカラリスト1級、骨格スタイルアドバイザー1級、色彩診断士。美容院では7年前から骨格診断とパーソナルカラー診断を取り入れ、日本で唯一診断の出来るヘアサロンを確立。 その後、顔タイプアドバイザー1級の資格を取り診断系をコンプリート。現在は表参道の美容院で現役サロンマネージャーとして活躍中。

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