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「おい、生ビール」は1000円 頼み方で値段が変わると知らせる張り紙、居酒屋が込めた思いとは…

東京都内のある居酒屋が行った「張り紙」がSNS上で話題となっています。

「おい、生ビール」から始まる張り紙(頼富商會提供)
「おい、生ビール」から始まる張り紙(頼富商會提供)

 東京都内のある居酒屋の「張り紙」がSNS上で話題となっています。「『おい、生ビール』1000円」「『生一つ持ってきて』500円」「『すみません。生一つください』380円(定価)」と、客の頼み方に応じて3段階の料金を記載しているためです。

 SNS上では「素晴らしい取り組み」「店も客も対等」と賛同する声が上がる一方、「この店には入りたくない」「(張り紙の)表現が気に食わない」と否定的な声も上がっています。オトナンサー編集部が、張り紙を書いた経緯を運営会社の担当者に聞くと、そこには、ある「思い」が込められていることが分かりました。

フランスのカフェからアイデア

 張り紙の料金の下には「お客様は神様ではありません」「当店のスタッフはお客様の奴隷ではありません」との記述も。もう一枚の張り紙には「当店はブラック企業のため、少人数での営業を余儀なくされています」「お客様の空よりも広く、海よりも深い大地のように寛大なお心に免じて、温かく見守っていただけると幸いです」と書かれています。

 この張り紙がある店は「大衆和牛酒場 コンロ家 霜降り和牛鍋と神戸牛ホルモン鉄板焼」です。和牛料理とワインが楽しめる居酒屋で2016年4月、東京・代々木に1号店がオープンしました。現在は代々木のほか、飯田橋、両国、神田と都内に計4店を出店しています。

 店舗を運営する頼富商會(東京都港区)の副社長、蒲池章一郎さんに話を聞きました。

Q.張り紙はいつ出しましたか。

蒲池さん「2018年4月です。代々木を除く店舗に張り出しました」

Q.生ビール以外の張り紙はありますか。

蒲池さん「ありません」

Q.なぜ、このような張り紙を出したのですか。

蒲池さん「注文時の客の態度によって値段が変わるという、フランスのカフェの看板画像をインターネットで見つけたことがきっかけです。これは面白いと思い、冗談を交えてオマージュしました。私たちの店で横柄なお客様が多いために張り出したということではございません。

当社のコンセプトの一つに、『売れることより面白いことを』があります。来店していただければ、内装や備品、装飾品から、張り紙に通じるさまざまな『面白さ』を見つけることができると思います。あくまで、店内のジョークツールの一つとして作ったもので、『おい、生ビール』と頼まれたからといって1000円でビールを提供したことは一度もありません。スタッフはいつもより“ほんの少し”嫌な思いをしますが」

 張り紙はジョークツールの一つという蒲池さん。しかし、それだけが張り紙を出した理由ではなさそうです。

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