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【真偽】ドライヤーの「温風と冷風」を交互にあてる→「髪がツヤツヤになる」説、本当なの? 美容師に聞いてみた

「温風と冷風を交互にあてると、髪の毛がツヤツヤになる」。よく聞くドライヤーの使い方ですが、この方法は本当に有効なのでしょうか。美容師に真偽を聞いてみました。

よく聞くけど…本当にツヤが出るの?
よく聞くけど…本当にツヤが出るの?

 シャンプー後、ドライヤーで髪を乾かすときに「温風と冷風を交互にあてると、髪の毛がツヤツヤになる」と聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。しかし、「本当にツヤが出るの?」と疑問に思っている人もいるかもしれません。そこで、美容師の原木佳祐さんに「温風と冷風を交互にあてる」方法が実際に有効なのか、その真偽を教えていただきました。

冷風でキューティクルが閉じると…

Q.ドライヤーの温風と冷風を交互にあてると「ツヤが出る」というのは本当ですか。

原木さん「本当です。交互というよりも、温風で乾かした後の“最後の仕上げ”として冷風をあてる、という使い方で問題ありません。

最後に冷風を使うのは、ドライヤーの熱で開いてしまった髪表面のキューティクルを閉じさせる効果があるからです。髪が乾いた上でキューティクルがしっかり閉じると、髪の表面が整ってツヤが出ますし、トリートメントなどの栄養成分の流出を軽減させることができます」

Q.髪のダメージを抑えるために知っておくとよい、ドライヤーの使い方のコツを教えてください。

原木さん「温度設定のできるドライヤーを使っているなら、最初は80度程度の設定から始めるとよいですね。濡れた髪は、乾いているときよりも熱によるダメージが大きくなってしまうため、いきなり高温の熱風を吹きつけるよりも、徐々に温度を高くする方がダメージの軽減につながります。

これは高価格帯のドライヤーも同じです。品質のよいモーターを使っているため、低温の温風を送りながらも速く乾かすことができ、髪のダメージを抑える仕組みを採用しているのです」

Q.反対に、髪にダメージを与えてしまいかねない、ドライヤーの「NG」な使い方とは。

原木さん「長時間、同じ部分にドライヤーの熱風をあて続けるのは、髪に大きなダメージを与えてしまうため、避けてほしいですね。また、毛先はダメージの蓄積が激しい上に、最も乾きやすい部分でもあります。そのため、重点的に乾かすべきなのは根元で、その次に中間、最後に仕上げとして毛先を乾かすという順番の方が効率的ですし、髪のダメージも抑えやすくなりますよ」

* * *

 いつも何気なくドライヤーを使っているかもしれませんが、美容院ではダメージや乾燥を最小限に抑えるよう、ドライヤーのあて方を工夫しているのだそうです。ドライヤーは毎日のように使うものなので、誤った乾かし方を続けていると、髪のダメージも蓄積されていきます。ダメージを最小限にできるよう、髪を乾かすときは「風のあて方」を意識してみてくださいね。

(オトナンサー編集部)

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原木佳祐(はらき・けいすけ)

美容師

美容師、パーソナルカラリスト認定講師、パーソナルカラリスト1級、骨格スタイルアドバイザー1級、色彩診断士。美容院では7年前から骨格診断とパーソナルカラー診断を取り入れ、日本で唯一診断の出来るヘアサロンを確立。 その後、顔タイプアドバイザー1級の資格を取り診断系をコンプリート。現在は表参道の美容院で現役サロンマネージャーとして活躍中。

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