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「あぶらとり紙」は逆効果かも…顔がテカるのはなぜ? NG行為&対処法を美容皮膚科医が解説

顔のてかりをできるだけ抑えるには、どうしたらよいのでしょうか。医師に聞きました。

顔のてかりを抑えるには?
顔のてかりを抑えるには?

 9月に入っても気温が高い日が続いていますが、顔のてかりが気になっている人は多いと思います。顔のてかりをできるだけ抑えるには、どうしたらよいのでしょうか。顔のてかりに逆効果となる行為などについて、美容クリニック「ささゆりヘルスクリニック」(大阪府泉佐野市)院長の前原律子さんに聞きました。

保湿を怠ると皮脂の分泌が促進

Q.そもそも、気温が高い日に顔がてかりやすい原因について、教えてください。顔のてかりをできるだけ抑えるにはどうしたらよいのでしょうか。

前原さん「気温が高い時期は、皮脂の分泌に合わせて汗をかきます。そのため、汗と皮脂が混じり合い、どうしても肌がてかりやすくなります。肌のてかりを放置すると、『化粧のりが悪くなる』などのデメリットが生じます。顔のてかりを抑えるには、日常生活で次の4つの対策に取り組んでください」

・睡眠をしっかり取る。
・ストレスを軽減する。
・揚げ物など、脂っこい食べ物をできるだけ控える。
・スキンケアを見直す。適度に保湿するのが大切。

Q.では、顔のてかりが気になるときにやってはいけない行為はありますか。

前原さん「次の3つの行為をしないように注意してください。『あぶらとり紙の使用』『洗顔』のように肌を清潔に保つ行為であっても、方法を間違えるとかえって皮脂の分泌を促進させます」

(1)あぶらとり紙などで皮脂を除去した後、そのまま放置する
皮脂を除去した後は、皮膚を保護しようと皮脂がどんどん分泌されます。そのまま放置せず、できるだけ保湿スプレーなどで肌を保湿しましょう。

(2)小まめに洗顔する
洗顔を小まめにすると肌が乾燥し、皮脂の分泌が増える原因となります。

(3)洗顔後の保湿を怠る
肌が乾燥し、皮脂の分泌が増える原因となります。

Q.顔のてかりを防止する方法はあるのでしょうか。

前原さん「セルフケアで皮脂の分泌状態を変えるには、ある程度時間がかかるため、根気よく自分に合ったスキンケアをしていく必要があります。そのため、より効果的な方法に挑戦したい場合は、美容クリニックで皮脂の分泌を抑える治療を受けるのがお勧めです。美容クリニックでは、主に次のような治療を行っています」

■ハイドラフェイシャル
水流で皮脂を軟化させて汚れを浮かせた後、毛穴の奥までクレンジングし、角質を除去する治療法です。洗浄後は肌に有効な美容液を使用し、保湿します。ニキビ肌や脂性肌(オイリー肌)に効果的です。

■ケミカルピーリング
古くなった角質や不純物を取り除く治療法で、肌のターンオーバー(代謝)が整い、皮脂の分泌を正常化させます。ニキビ肌にも効果的です。

■マイクロボトックス
皮膚の浅い層に微量のボトックスを注射する治療法です。皮脂腺に働きかけ、皮脂の過剰分泌を抑える効果が期待できます。

 肌のテカりが気になる人は、取り入れてみると改善できるかもしれません。

(オトナンサー編集部)

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前原律子(まえはら・りつこ)

医療法人前幸会 ささゆりヘルスクリニック 理事長・院長

大分大学医学部卒業後、神戸大学大学院医学研究科で博士号取得。消化器外科医として神戸大学医学部付属病院などを経て、2016年に「ささゆりヘルスクリニック」(大阪府泉佐野市)を開業。2021年より「日本ウェルネス再生クリニック」(大阪市北区)の副院長を兼任。医療レーザー脱毛やシミ治療など一般的な美容治療、痩身(そうしん)・ヘルスケア、AGAから最先端の再生医療まで幅広く展開し、男女問わず幅広い年齢層の「Well Being」をアシストしている。ささゆりヘルスクリニック(https://sasayuri-clinic.jp)、日本ウェルネス再生クリニック(https://wbc.or.jp)。

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