ジェフ・ゴールドブラム“犬役”を語る 映画「犬ヶ島」5・25公開
米俳優のジェフ・ゴールドブラムさんが、ウェス・アンダーソン監督の映画「犬ヶ島」のプロモーションのため来日。犬の一匹を演じるゴールドブラムさんにインタビューを行いました。
映画「ジュラシック・ワールド/炎の王国」への出演も決まっている米俳優のジェフ・ゴールドブラムさんが、ウェス・アンダーソン監督の最新映画「犬ヶ島」のプロモーションのため来日しました。同作は、今から20年後の日本が舞台。「ドッグ病」が蔓延し人間への感染も恐れられていたため、犬たちは「犬ヶ島」へ追放されます。飼い犬を捨てられた少年アタリ(コーユー・ランキンさん)は、愛犬を探すために犬ヶ島へ飛行機で訪れ…というストーリーです。
オトナンサー編集部では、犬の一匹を演じられたゴールドブラムさんにインタビューを実施。レコーディングやアンダーソン監督との仕事、飼い犬などについて聞きました。
「映画を芸術に高めている監督」
Q.スタジオではなく、電話でレコーディングされたと聞きました。
ゴールドブラムさん(以下敬称略)「他の俳優たちは全員一緒で録音して、本当は一緒に行きたかったんだけど、僕はロサンゼルスで撮影していたので行けませんでした。ウェスたちはニューヨークにいて、ウェスはニューヨークのコントロールルームから電話で指示してきました」
Q.アンダーソン監督とは3度目のお仕事ですが、まさかの“犬役”ですね。
ゴールドブラム「ウェスだったら何の役でも大丈夫です。特別な体験です。犬がそれぞれ個性的で人間的ですよね。僕の演じたデュークは、常にうわさ話をしているところが好きです。映画自体が犬好きの映画で、メインの5匹は英雄的な犬です」
Q.映画の脚本を読まれて、どんな印象を持ちましたか。
ゴールドブラム「話が美しくて感動しました。展開が読めず独創的でした。一度読んだらもう一度読まないとと思い、すぐさま読み返しました。その後、演じましたが、その時は物語をきちんと理解できていなかったと思います。ベルリン国際映画祭で初めて映画本編を見て、ロサンゼルスのスクリーニングで見て、テキサス州オースティンのサウス・バイ・サウスウエストで見た時にやっと理解できて、豊かで深い名作だと思いました」
Q.アンダーソン監督と仕事をしたい、という俳優さんが世界中にいますが、作品の魅力はどんなところだと思いますか。
ゴールドブラム「特別で希少な、クリエイティブで素晴らしい監督です。彼自身が持っているロマンスの感覚やユーモアが映画に表れているし、彼と一緒に映画を作るのは、彼が素晴らしいからです。ロバート・アルトマン監督とも何度か仕事をしていますが、ウェスもアルトマン監督が好きです。映画を芸術に高めているのはこの二人だと思います」
Q.お気に入りの犬は演じられたデュークでしょうか。
ゴールドブラム「デュークにはつながりを感じています。他の犬も好きで、ブライアン・クランストンが演じた犬はものすごく面白く、ロマンチックで感動します。『ペットにはならない』と意地を張ったり、少年との関係が素晴らしい。エドワード・ノートンも素敵だし、ビル・マーレイは笑えて楽しいです。
ハーヴェイ・カイテルはスピーチが面白く、独創的。F・マーリー・エイブラムは美しい犬で、ティルダ・スウィントンはテレビを見ているパグっていうのが面白い。スカーレット・ヨハンソンはとてもロマンチックだし、声とルックスで美しく描かれています」
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