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「俺、種馬じゃないんだよ」 暴走するアラフォー妻…“妊活の先の未来”を話し合う重要性

母と似ているので、すぐに妊娠すると思っていた

「避妊しなければすぐ妊娠すると思っていました。私は4人きょうだいで、『女性は母親と体質が似る』って聞いていたので、自分は妊娠しやすいって勝手に思っていました。本当に無知でした」

 和美さん(41歳、仮名)は、6年付き合った彼と30歳で結婚しました。結婚が決まるまではピルを飲んで妊娠しないようにしていましたが、結婚後はピルをやめたので、「いつでも妊娠すると思っていた」といいます。

 ところが、結婚して5年たっても妊娠に至りません。焦った和美さんは夫に相談し、妊活を始めます。病院で検査を受けた結果、和美さんは妊娠しづらい体だったことが分かりました。

「ものすごくショックでした。それからお酒も不摂生もやめて、体を温めて、仕事もセーブしながら妊娠しやすい状況をつくりました。それでも、40歳になっても妊娠しなかった。で、もう諦めることにしたんです。

同級生や職場の友人からポツリポツリと子どもの話を聞くたびに、胸が苦しかった。『こんなに頑張っているのに、どうして私には無理なの』と泣いた日もたくさんありました。本当につらかった。でも、よかったこともあります。それは、妊活をしていく中で、夫との絆がより強くなったこと。悲しむ私を夫がすごく気遣って、優しくしてくれた。夫が彼じゃなかったら頑張れませんでした」

 和美さんは妊活を通して、夫婦の関係をより深めることができました。2人きりの将来について会話も増えました。「九州に移住したい」「カフェでも開くか」「老人ホームは同室にしよう」といった夢の話が意外に楽しいといいます。これから先の人生を大人2人で楽しもうと、妊活に充てていた資金で、年に1回は遠距離旅行に行っているそうです。

「妊活中、夫婦仲がギクシャクする」という相談は多くあります。夫側からの「妻の“切羽詰まった感”が怖い」という相談も含めてです。

 妻の気持ちも分かります。本当に切羽詰まっているのですから。それは体だけでなく、気持ちもです。「どうして早く帰ってきてくれないの」「私だけが損してる」と、夫に声を荒らげる妻も確かにいます。とはいえ、夫もやるせない。妻も夫も同じくらいのつらさを抱えているのが現状です。

 それを理解した上で、お互いへの尊敬、相手を思いやる心が何より大切なのだと思います。「お互いさま。2人とも偉いよね」という気持ちを絶やさないことが“円満妊活”の秘訣(ひけつ)です。

 妊活の先に、「子どもがいてもいなくても、幸せな人生になる」と確信できる夫婦になるにはどうすればいいか。妊活と同時に、そのマインドセットも重要な鍵です。

(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)

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三松真由美(みまつ・まゆみ)

恋人・夫婦仲相談所 所長(すずね所長)・執筆家

夫婦仲・恋仲に悩む女性会員1万3000名を集め、「結婚・再婚」を真剣に考えるコミュニティーを展開。セックスレス・ED・女性の性機能に詳しく、性を通して男女関係をよくするメソッドを考案。20代若者サークルも運営し、未婚世代への結婚アドバイスも好評を呼ぶ。恋愛・夫婦仲コメンテーターとしても活躍中。業界最大手「ごっこ倶楽部」のセックスレスをテーマにしたショートドラマを監修し、5カ月で1億回再生に到達。著書は「夫婦の『幸せ循環』を呼ぶ秘訣」(講談社)「モンスターワイフ」(同)「40歳からの女性ホルモンを操る53の習慣」(扶桑社)「堂々再婚」(wave出版)など多数。コミック「『君とはもうできない』と言われまして」(KADOKAWA)の監修も手掛ける。恋人・夫婦仲相談所(http://fufunaka.com/)、公式note(https://note.com/suzune_16)、オトナのお悩み保健室(https://otona-hokenshitsu.jp/)。LINE登録で「夫婦仲チェックシート」を無料プレゼント(https://fufunaka.com/archives/lp/line)。

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