【忙しい人のための大掃除術】普段の掃除+αでスッキリ! プロが伝授するポイント「お風呂場編」
「大掃除したいけど、時間がない…」。そんな人のために、掃除のプロが「これだけやっておけばOK!」という年末の掃除のポイントを解説します。今回は「お風呂場編」です。
何かと忙しい12月ですが、新年を気持ちよく迎えるためにも、家の「大掃除」はやっておきたいもの。しかし、「掃除したいけど、時間がない…」という人も少なくないはず。本格的な大掃除ができなくても、最低限「これだけやっておけばOK!」という掃除のポイントはあるのでしょうか。
そんな「忙しい人のための大掃除術」について、ハウスクリーニングアドバイザーの有賀照枝さんに聞きました。今回は「お風呂場編」です。
冬場でも「カビ対策」が必要
Q.一般的に、お風呂場にはどのような汚れがたまりやすいのでしょうか。
有賀さん「お風呂場にたまりやすい汚れは、水道水の成分が固まった白い水あか、ボディーソープで体を洗うときにでるせっけんカス、髪の毛、皮脂汚れです。白い水あかは小まめに水分を拭き取ったり、掃除したりして取り除かないと、鏡や蛇口周りによく見られる『金属せっけん』と呼ばれる頑固な汚れに変わるとともに、うろこ状に広がっていき、落としにくい汚れになっていきます。
また、せっけんや皮脂はきれいに洗い流さないと、それを餌にしたピンク色の『酵母菌』が発生し始め、そのまま放置しているとやがて黒カビが発生してしまいます。早めに対処できればよいのですが、扉のパッキン部分やタイルの目地などにカビの根が深く生えてしまった場合は、落とすのが容易ではありません。
入浴中は室温、湿度ともに上がりますが、入浴後は温度が下がります。冬場のお風呂場はその寒暖差が大きいため、結露ができやすい環境です。『カビ=梅雨の時期』というイメージがあるかもしれませんが、冬場でもカビ対策が必要になります」
Q.お風呂場の大掃除を「本格的にやる時間がない」という人に勧めたい、「日常の掃除+α」の掃除方法やポイントを教えてください。
有賀さん「日常的には、浴槽の中を中心に掃除をしていることが多いと思いますが、大掃除では普段なかなか手が回らない部分を、時間が許す限りきれいにしましょう」
【換気扇フィルター】
フィルターなど外せる部品は外して中性洗剤で洗い、よく乾かしてから元に戻します。
【鏡の「うろこ状」の汚れ、蛇口の白い水あか】
水にクエン酸を混ぜて作る『クエン酸水』をキッチンペーパー、またはラップを使って塗布し、しばらく置いてからスポンジで磨きます。素材に傷がつく場合があるので、強く擦らないようにし、汚れが頑固な場合は塗布と磨きを何度か繰り返します。お風呂場の中の金属部分は、ぜひピカピカにしましょう。
【排水口】
受け皿の下にある封水筒まで、スポンジやブラシを使ってきれいにします。詰まりがある場合は、パイプクリーナーを使ってみましょう。
【カビ対策】
カビをそのまま放置していると見た目がよくないだけではなく、アレルギーの原因にもなり得るので、塩素系カビ取り剤を塗布して対処します。壁面など、液だれしやすい場所には粘着性のあるカビ取り剤を使うのもお勧めです。また、仕上げに防カビ剤を使えば、カビの発生頻度を抑えることが期待できます。
作業時には換気に気を付けつつ、ゴム手袋、必要に応じて眼鏡やゴーグルなどを使います。また、酸性と塩素系洗剤を混ぜると有毒ガスが発生する危険があるので、同時に使わないよう注意してください。
作業後は、浴室内を乾燥させるために、換気扇をしばらく回しておきましょう。余裕があれば、浴室全体の水分を拭き取る『ドライ仕上げ』ができると、よりすっきりします。
(オトナンサー編集部)
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