「日本が100人の島だったら?」と例えることで経済の仕組みが理解できた
ルールを整備していく
そこで住民たちはリーダーを選びました。そしてリーダーが「あなたは怠けていたので、イモを1個とボロボロの服」「あなたはよく働いたので、イモを10個と素敵な服、ヘアカットも付けましょう」と決めていくことにしました。しかし、これでもうまくいきません。
「それは、リーダーが良い人だとは限らないからです。住民たちから集めた食料・モノ・サービスを、『自分の得』あるいは『自分が好きな住民にとって得』になるように分配するかもしれません。また、リーダーが良い人だとしても、住民が100人もいると全員の『がんばり度』を正確に把握することはできません」(著者)
100人の島をもっと暮らしやすくするために、住民たちが取り入れようと決めたシステム。それが 「国」でした。100人の島に「国」というシステムを取り入れるため、住民たちはまず基礎となる「国のルール (憲法)」を決めました。「住民のルール(法律)」も必要です。さらに住民たちは「お金」 というアイテムを取り入れました。
「お金」 があることによって、もめることはなくなりました。イモをいっぱい食べたい人はたくさん働いて、たくさんお金を稼いで、たくさんイモを買えばいいだけだからです。ルールとお金によって、「モノやサービスの分配」だけでなく、「役割分担」の問題も解決されました。
本書は、中高生から大人まで、誰でも「経済が分かる」内容になっています。金利、国債、為替、インフレなどの、難しい「経済の仕組み」を「100人の島」で例えることによって、シンプルに理解できます。
(コラムニスト、著述家 尾藤克之)

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