レモンティーは「人間を無理やり稼働させる成分構成」「エナドリはダサい」投稿話題に、実際には?
一見“お上品”な「レモンティー」は、クエン酸やカフェイン、ブドウ糖を含むエナジードリンクのような飲み物、という趣旨の投稿が話題に。実際のところを管理栄養士に取材しました。
SNS上で先日「レモンティー」の成分構成に関する投稿が話題となりました。投稿者はレモンティーについて「お上品な飲み物ヅラしてるわりにクエン酸カフェインブドウ糖と人間を無理やり稼働させるために生み出されたような成分構成をしてる」ことに気づいたといい「エナドリ(エナジードリンク)はダサい」としています。これに対し「わかる。体調悪い時レモンティー飲んだら治ることある」「レモンティーってガソリンだったのか」などさまざまな声が上がっていますが、実際、レモンティーを飲むとエナジードリンクのような効果を期待できるのでしょうか。
オトナンサー編集部では、管理栄養士の川村郁子さんに聞きました。
共通する成分は糖質とカフェイン
Q.レモンティーにエナジードリンクのような効果があるのは事実でしょうか。
川村さん「ないとは言い切れませんがあるとも言えません。おそらく、エナジードリンクとレモンティーに共通して含まれる主な成分が糖質とカフェインであることから、ブドウ糖が脳の栄養補給となり、さらにカフェインによる集中力のアップなどが図れたのではないかと考えられます。レモンティーに含まれる糖質とカフェインは、含有量としてはおおよそエナジードリンクの半分量程度です。そのため、エナジードリンクよりもカフェインなどの過剰摂取を抑えられるというメリットはあるかと思います。投稿者の方はおそらく、疲れている時に脳の栄養素となるブドウ糖をレモンティーで補給できたことから、エナジードリンクのような効果が感じられたのかもしれません。また、レモンティ-の中に含まれるレモン果汁には、疲労物質を代謝するクエン酸が含まれるため、スッキリ感があったことも考えられます」
Q.一見そうは思えないものの、エナジードリンクのような効果のある飲み物があれば教えてください。
川村さん「たとえば、ミルクココアや甘いミルクコーヒー、甘い抹茶など『糖質×カフェイン』という組み合わせの飲み物であればよいかと思います。しかし、砂糖の取り過ぎは一時的な集中力アップには適している半面、血糖値の急激な上昇によってインスリンが分泌され、血糖値を下げようとする働きが起こるため、最終的に眠気が出てきやすくなります。『疲れにくさ』を重視するならば、なるべく砂糖は少なめで、さらにクエン酸を含むものを選びましょう。たとえば『リンゴ酢×炭酸水』の組み合わせや、水にレモン果汁を加えるなど、さっぱりとしたものでもよいかと思います。締め切りに追われている時や、一時的に集中力を上げたい時はレモンティーを飲み、少しだけ集中力をアップさせたい時は砂糖の取り過ぎに注意するなど、シーンに応じて飲み分けると健康に良いでしょう」
(オトナンサー編集部)
おーなり由子先生のおかげでアイスレモンミルクティー好きになった。