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子どもがショック受けないか…「サンタ卒業」考える? 考えない? 悩む親たち

サンタからの手紙作戦で成功

 では、「サンタ卒業がうまくいった」と自認する人のケースを見てみましょう。

「先輩ママに教わって、娘が小学3年の時に、うちでも『サンタさんの手紙』を試しました。クリスマスプレゼントに手紙を添えたのですが、その手紙は『今年でプレゼントを渡すのは最後になります』といった内容です。娘はサンタさんから手紙が来たこと自体には驚き、喜んでいましたが寂しそうにもしていました。しかし、すぐに気持ちを切り替えたみたいで、『私もサンタさんに手紙を書く』と言って、お礼の手紙をしたためました。

そして、その手紙を枕元に置き、娘は寝ました。サンタが枕元から、手紙を持っていくのを期待したようです。早速、私が回収しておきました。翌朝、手紙がなくなったことに気付いた娘が『サンタさん読んでくれたかな…』と言うので、『手紙がなくなったってことは読んでくれたんだね』と答えました。

サンタからの手紙の感想を尋ねると『仕方ないね。大人はみんなプレゼントもらわないし、私のところにもいつか来なくなるって決まってたことだから』と大人びた回答。また、サンタが来なくなったと決まって、これまで、サンタがプレゼントしてくれた優しさに改めて気付き、感謝していました」(35歳女性)

 手紙で別れを告げる方法は、サンタ卒業の方法としては比較的スタンダードなようです。他にどうにもやりようがないといった難しさもありますが、姿を決して現さないサンタが手紙でやんわりと別れを告げるアプローチは優しげで、好ましく感じられます。

 今回の取材から、「親それぞれ、『サンタ卒業』の捉え方が違う」ということが分かりました。ある人は「来年から、サンタが来ないこと」をサンタ卒業とし、またある人は「子どもがサンタの正体を知って、現実を受け入れる」ことをサンタ卒業としているようです。冒頭で紹介した調査では、サンタは「『いる』ことにした方がよいと思う」と答えた親は53%、「どちらともいえない」41%、「『いない』ことにした方がよいと思う」は6%となりました。

 子どもに夢を与えることはできますが、同時に子どもにうそをつくことにもなる“サンタクロースのふり”は多くの親が悩む問題でもあります。サンタが子どもにとって嫌な思い出にならないように、筆者も“卒業”まで、しっかり見守っていきたいと思いました。

(フリーライター 武藤弘樹)

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武藤弘樹(むとう・こうき)

フリーライター

早稲田大学第一文学部卒。広告代理店社員、トラック運転手、築地市場内の魚介類卸売店勤務などさまざまな職歴を重ね、現在はライターとミュージシャンとして活動。1児の父で、溺愛しすぎている飼い猫とは、ほぼ共依存の関係にあるが本来は犬派。趣味はゲームと人間観察。

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