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日本酒ラベルはさまざまな「感情」を持っている

書体が素敵だと、手を伸ばしたくなる

 日本酒では筆文字以外は使われていないのでしょうか。いや、そんなことはありません。ゆるかわ文字や明朝体で表現しているラベルもあります。3本用意しました。

丸本酒造(岡山県)の「泡々酒 蒼」、白鶴酒造(兵庫県)の「白鶴 淡雪スパークリング」、国権酒造(福島県)の「国権 文月・葉月・長月」

蒼:かわいらしさとスピリチュアルなイメージが漂います
淡雪:かわいらしさと少し切なさが感じられます
文月・葉月・長月:ワイングラスが似合うお酒です

 スパークリング日本酒や低アルコール酒では、筆文字よりも、やさしさのあるデザイン書体が好まれるようです。シュワシュワッとした日本酒や、ライトな感覚で飲む日本酒には、筆文字はやや重厚すぎるかもしれません。

 ラベルの書体が素敵だと、思わず手を伸ばしたくなります。お酒の香りや味も感じ取れそうです。このように、書体をじっくり観察すると「書体は感情を持っている」という気がしてきませんか。

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関口浩之(せきぐち・ひろゆき)

書体ウォッチャー

群馬県出身。1995年にソフトバンク技研(現ソフトバンク・テクノロジー)入社。数多くの新規事業立ち上げに携わる。現在は、同社のWebフォントエバンジェリストとして、講演で日本全国を飛び回る。幼少期からガリ版印刷やレタリングが好きで、活版印刷にも興味を持つ。好きなテレビ番組は「タモリ倶楽部」。

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