巣ごもりは料理の好機 自炊デビューで知っておきたい心得、ありがちな失敗は?
どんな料理から始める?
Q.料理初心者が自炊を始めようとするとき、必ずそろえておいた方がよい調理器具・調味料とは。
関口さん「調理器具は、まな板▽包丁▽ボウルとザル(それぞれ大・小)▽計量カップ▽計量スプーン▽ピーラー▽菜箸▽おたま▽フライ返し▽フライパン(直径26センチの深めのものが便利)▽鍋(大・小)があれば十分です。電子レンジ調理をするなら、レンジ対応の保存容器やボウルがあるとよいでしょう。
調味料は塩、しょうゆ、砂糖、油が基本ですが、麺つゆやポン酢じょうゆのような、ある程度味が作られている調味料があると、1本で味が決まるので便利です。コンソメや顆粒(かりゅう)だし、鶏ガラスープの素などは、物足りないときに足すとおいしくなります。
最近は、1回使い切りの料理ソースやシーズニング(ミックス調味料)もたくさんあるので、これらも活用すれば店で食べるレベルの味が手軽に、失敗なくできると思います」
Q.料理初心者におすすめしたい「最初に作るとよい料理」は。
関口さん「卵料理です。卵は生でも加熱しても食べられるので安全性が高く、しかもさまざまなアレンジが可能です。財布にも優しく、完全栄養食というメリットもあります。まず目玉焼きから始め、ハムエッグやスクランブルエッグからエビ玉炒め、ニラ玉へ、オムレツからチーズオムレツやオムライスへ、薄焼き卵から厚焼き卵へ…など、メニューを広げられますし、火入れの勉強には大変よい食材です」
Q.料理初心者が少しずつ自炊のスキルを上げていくために、意識すべきポイントとは。
関口さん「自炊は『料理上手になること』ではなく、『食べ方を覚えること』だと考えてください。肉や魚介は火を通せば食べられるので、市販のタレがあればおかずになりますし、焼いたりゆでたりした野菜は、お好みのドレッシングでおいしくなります。つまり、ごくシンプルな調理ができれば十分なのです。
昔と違い、スーパーに行けば、下処理済みのカット野菜やミールキット、さばいて処理が済んだ魚が並び、便利な調味料やレトルト食品、冷凍食品、チルド食品、総菜などもあるので、手間をかけなくてもそれなりにおいしい食事を用意できます。時代の利便も大いに活用しましょう。
そして、食べることは生きることです。自炊を通して“食べ方”を覚えれば、健康的な食生活が送れると思います。身構えず、気楽に始めていただきたいです」
(オトナンサー編集部)
コメント