休校、在宅、自粛…家族がそろう今こそ「春の大掃除」を! ポイントを解説
毎日の掃除も家族で分担
Q.大掃除ではなく、日常の掃除についても教えてください。在宅勤務で父親が自宅にいる場合、通勤時間分の活用や気分転換として掃除をするとしたら、どのようなことがよいでしょうか。
有賀さん「毎日同じ電車に乗って通勤し、仕事を開始するというルーティンをしているように、『毎日ここだけは!』と決めてのルーティン掃除をご提案したいです。元プロ野球選手のイチローさんが現役時代、バッターボックスに立つ前にルーティン行動をして活躍していたように、ルーティン掃除は『これから仕事を始めます』という行動条件付けにもなっておすすめです。
キッチンに奥さまが立つことが多い場合、使い勝手や掃除のやり方などでもめるかもしれないので、例えば、トイレ掃除や玄関周りの掃き掃除などがよいでしょう。気分転換時の掃除としてもおすすめですが、靴磨きや庭の草刈りなど、普段なかなかできない掃除をあえて日常の掃除として組み込んで、気分転換するのもおすすめです。
いずれにしても、ポイントは『掃除にかける時間を決めてやる』ことです。ある程度の時間、デスクワークに集中したら体を動かし、心身両面のバランスをとるつもりでお掃除を取り入れてはいかがでしょうか」
Q.休校中の子どもたちに、日常の掃除を手伝わせるとしたら何がよいでしょうか。
有賀さん「すぐできる狭い範囲の掃除、もしくは、これまで手伝ってもらったときに、子どもが興味を持って嫌がらずにした掃除からお願いしてみましょう。また、子どもが選んだお気に入りのキャラクター掃除道具を子ども専用として与えるなど、興味を持った掃除道具を使わせるのも一案です。子どもの背丈に合ったフローリングワイパーを使っての床掃除、お気に入りのキャラクターのブラシで浴槽を磨かせるのもおすすめです。
子どものやる気の芽を摘まないよう、子どもが興味を持ったことは『危ないからダメ!』と止めずに、見守りながら一緒に手伝わせてみるのが一番です。掃除以外でも、洗濯物を一緒にたたむ、炊飯、料理の手伝いや食器洗いなど、できることは意外とあります」
Q.外出自粛が続く中で、家族で掃除をすることの効用は。
有賀さん「掃除は、家の中で最も役割分担しやすい家事の一つです。家族一人一人が掃除を分担することで責任感が生まれ、『自分も家族の一員であり、役に立っている』という自覚も生まれやすいと思います。
広い見方をすれば、家庭で子どもの社会性を育んでいるといっても過言ではありません。親からすると、まだ子どもだからできないだろうと思ってやらせなかったことも、やらせてみたら意外にできるんだ!という発見があって面白いかもしれません。
また、近しい間柄だからこそ、小さなことでも必ず『ありがとう』と感謝の言葉を掛けることを忘れないようにしましょう。掃除は家がきれいになるだけではなくて、気持ちもすがすがしく、きれいにしてくれます。外出自粛を前向きに捉えて、ぜひ、掃除をきっかけにご家族でいろいろなことを話し合ってもらえればと思います」
(オトナンサー編集部)
コメント