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さぬきうどんに札幌ラーメン…ご当地麺についた「本場」「名物」が信頼できるワケ

さぬきうどんや札幌ラーメンなどの「ご当地麺」がブームです。旅のお土産だけでなく、最近はスーパーで見かけることも。しかし、“本物の”ご当地麺と言えるためには一定の基準をクリアする必要があります。

さぬきうどんなどの「ご当地麺」がブームだ

 さぬきうどんや出雲そば、札幌ラーメンなどの「ご当地麺(生麺・蒸し麺など)」を旅行先のお土産として買ったことがある人は多いと思いますが、最近は、そうしたご当地麺をスーパーなどで見かけることも多くなりました。

 しかし、スーパーの商品を「ご当地麺だ」と思い込んでしまうのは早計かもしれません。ひと口にご当地麺といっても“本物”と“偽物”があるからです。その見分け方はどのようなものでしょうか。

「本場」の基準は公正取引協議会が作る

 消費者庁の担当者によると、「本場」などの言葉が使われている商品であればおおむね、“本物”として信頼できるといいます。「本場さぬきうどん」として販売することは、景品表示法で規制されているため、勝手に「本場」を使用できないからです。

 そして、どのようなものを「本場」とするかの基準は各製品の製造業者で作る公正取引協議会の自主判断に委ねられており、生麺や蒸し麺については、「全国生めん類公正取引協議会」が規定しています。

 ご当地麺(生麺・蒸し麺など)の場合、さぬきうどん、信州そば、札幌ラーメン、出雲そば、長崎チャンポン、長崎炒麺、名古屋きしめん、甲州ほうとう、盛岡冷麺を「名産」「特産」「本場」「名物」などと銘打って販売するには、一定の基準が設けられています。以下はさぬきうどんの例です。

・香川県内で製造されたもの

・手打ち、手打ち式(風)のもの

・加水量は小麦粉重量に対して40%以上

・食塩は小麦粉重量に対して3%以上

・熟成時間が2時間以上

・ゆでる場合は約15分間で十分「アルファー化」されている

(※アルファー化=でん粉に水分と熱を加えて糊化させることで、消化吸収できるようにすること)

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