オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

五輪マラソン札幌案、都のアンケートで賛成「732」反対「658」 都の受け止めは?

東京五輪のマラソンと競歩を札幌市で開催するIOCの方針について、東京都のアンケートで「賛成」が「反対」を上回りました。

札幌案のきっかけとなったカタールドーハでの世界陸上。マラソンと競歩で棄権者が続出した(2019年10月、EPA=時事)
札幌案のきっかけとなったカタールドーハでの世界陸上。マラソンと競歩で棄権者が続出した(2019年10月、EPA=時事)

 2020年東京五輪のマラソンと競歩を札幌市で開催するという国際オリンピック委員会(IOC)の方針について、東京都が実施した都民アンケートで「賛成」が「反対」をわずかに上回ったことが分かりました。都の担当者は「アンケートで賛成が多かったのは事実だが、都に電話やメールで寄せられた意見では反対が多い。引き続き準備に取り組む」としています。

20歳以上の男女2060人が回答

 2020年東京五輪のマラソンは8月2日に女子、9日に男子のレースを予定し、競歩は7月31日と8月7、8日の予定です。猛暑が予想される真夏の東京でのマラソンや競歩の開催については、選手や観客、ボランティアの熱中症を懸念する声があり、IOCは10月16日、札幌での開催を検討すると発表。その後、バッハ会長らIOC幹部は「決定した」と発言しています。

 そうした中、都はアンケートを実施。都によると、アンケートは10月22、23日に20歳以上の都民を対象にインターネットで実施し、2060人が回答。世代・男女は均等にしているとのことです。

「マラソン・競歩の会場を東京から札幌に変更することをどう思いますか」という質問には「賛成」が732人(35.5%)、「反対」が658人(32.0%)、「どちらでもない」が670人(32.5%)と賛成が反対を上回りました。また、「今回の会場変更の提案は、アスリートにとってどう働くと思いますか」という問いには「プラスに働く」が783人(38.0%)で、「マイナスに働く」の597人(29.0%)を上回りました。

 一方で、IOCの会場変更の進め方については、「開催都市である東京都をはじめ、国民・都民・選手などに知らされないまま進めてきました」と説明した上で、プロセスの妥当性を聞く質問に対して「妥当である」は222人(10.8%)にとどまり、「妥当ではない」という声が1566人(76.0%)に上りました。

 また、「会場変更をする場合、現場では短期間での対応を求められるため、運営、会場変更などさまざまな分野の方々に負担をかけることになりますが、その場合でも会場を変更するほうが望ましいと考えますか」という質問に対しては「望ましい」が463人(22.5%)、「望ましくない」が1061人(51.5%)、「どちらでもない」が536人(26.0%)という結果でした。

 都オリンピック・パラリンピック準備局、競技・渉外担当部の担当者はオトナンサー編集部の取材に、都民アンケートで札幌変更案に賛成の人が多かったことについて、「都民アンケートで札幌への変更に賛成が35.5%、反対が32.0%だったことは事実です。しかし一方で、10月24日までに都に電話やメールで寄せられたご意見では、49件、11.8%が賛成、368件、88.2%が反対の意見でした」と反対が根強いことを強調しました。

 また、「マラソン・競歩の沿道の住民の皆さまは、これまでさまざまな形で大会準備にご協力くださり、競技開催に大きな期待を寄せています。都としては、地元住民はじめ東京でのマラソン・競歩の開催を待ち望む皆さまのためにも、引き続き、暑さ対策をはじめとするさまざまな準備に取り組んでまいります」とし、10月30日から11月1日に開催されるIOC調整委員会でも東京開催を主張する予定で、「東京で開催したいという気持ちに変わりはありません」と説明しています。

夏の東京は「理想的気候」?

 なお、招致の際、夏の東京について「アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」としたことについて、担当者は次のように話しています。

「IOCは大会の立候補受付に際し、開催期間を7月15日から8月31日までの期間内で設定するよう定めていました。これを踏まえ、立候補ファイルでは、現在の開催期間(7月24日~8月9日)としたところです。なお、この期間は夏季休暇の期間中で、公共交通機関や道路が混雑しないことなどの理由から決定したものです。都としては、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できるよう、IOCや組織委員会とも連携し、暑さ対策などに取り組んでまいります」

(オトナンサー編集部)

コメント