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メリットたくさん! 健康にいい油「オメガ3」について知っておくべきこと

著書に「最強の妊活!」があるオメガさと子さん(大塚聡子さん)に、「オメガ3オイル」について聞きます。

EPAやDHAが豊富に含まれるサバの缶詰
EPAやDHAが豊富に含まれるサバの缶詰

 健康産業速報によると、機能性表示食品の累計受理数が2200品を突破したことが分かりました。これは特保の倍です。機能性表示は、中性脂肪や体脂肪など「脂肪系」が15.9%で最多となっています。その中でも、今注目なのが「オメガ3オイル」。サバなどの青魚から摂取できるため、サバ缶は今、品薄状態。しかし、オメガ3オイルの実態については知られていません。

 今回は「最強の妊活!」(小学館)を紹介します。著者は大塚聡子さん(オメガ3オイル啓蒙家)。監修は守口徹さん(麻布大学生命・環境科学部教授)。守口さんは、オメガ脂肪酸の有用性を広めるべく20年以上にわたって研究する第一人者です。

「いい油」と「悪い油」の違いとは

 まず、アブラの種類と性質は異なります。植物や魚など常温で液体の植物性脂肪を「油」といい、牛や豚など常温で固体の主に動物性脂肪を「脂」といいます。

「オイルは『体内で作ることのできるもの』『体内で作ることのできないもの』に分けられます。なんと炭水化物や糖分などは一見、オイルとは分類が違うと思ってしまいますが、体内で脂肪酸に作り変えられ、取りすぎると体脂肪として蓄積されます。オメガ3オイル(EPA、DHA、α-リノレン酸)は体内で作れないオイルであり、取れる食材が限られているため、意識して取る必要があります」(大塚さん)

 さらに、油には「いい油」と「悪い油」があると、大塚さんは指摘します。では、取りすぎると「体に悪い油」とは何でしょうか。

「トランス脂肪酸の取りすぎは体に悪いと、耳にしたことはありませんか。マーガリンやショートニング、ファットスプレッドに特に多く含まれるものは『人工トランス脂肪酸』といわれています。具体的には、食パンやクッキー、スナック菓子、アイスクリーム、マヨネーズ、ドレッシング、コーヒークリームやスーパー、コンビニで売られるお総菜など、私たちが日頃から口にしている多くの食品に使用されています」

油の常識は20年前から激変

 2015年に米農務省が発表した栄養ガイダンスを見てみましょう。1992年に発表された内容と比べて、油の常識がガラリと変わっていることが分かります。

「かつて油は『控えるべき食品』カテゴリーのトップでした。20年前のガイダンスでも、そのトップにすべての油がまとめて入っていました。ところが、現在では、動物性油脂は『控えた方がよい』カテゴリーであることに変わりないものの、『油は単なるエネルギー源というだけでなく、身体の構造や機能に必要な栄養素であり、種類を選び、良質なものを積極的に取る』というのが新常識になりつつあります」

 大塚さんが研究している、オメガ3オイルについて解説を加えます。油は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類できます。飽和脂肪酸は「脂」のことです。不飽和脂肪酸は植物油や魚介類に含まれる油で、エネルギー源や細胞膜の材料となり、体内にたまりにくいのが特徴でこれを総称して「オメガオイル」といいます。

「オメガオイルは3タイプに分かれます。『DHA』『EPA』『α-リノレン酸』を多く含む→オメガ3オイル、『リノール酸』を多く含む→オメガ6オイル、『オレイン酸』を多く含む→オメガ9オイル。このように3つの脂肪酸を混合しており、どの脂肪酸を多く含むかによって3タイプに分類されます」

「オメガ6オイルを過剰摂取すると、アトピーや花粉症などのアレルギーを誘発するほか、がんや心疾患のリスクを高めるという報告もあり、取りすぎには注意です。加工食品や、外食、コンビ二食品、お菓子の多くにオメガ6オイルが使用されています」

 製造過程で高熱処理を施されるサラダ油や何度も使い回す揚げ油には、トランス脂肪酸が含まれています。コンビニのおにぎりにも、「植物性油脂」と表示されたサラダ油などの安価な油が使われており、私たちは知らないうちにオメガ6の油を取りすぎている、と大塚さんは警鐘を鳴らします。

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員

東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)をライフワークとしている。NHKや民放各社のテレビ出演や、経済誌などからの取材・掲載多数。著書も多く、近著に「3行で人を動かす文章術」(WAVE出版)がある。埼玉大学大学院経済学研究博士課程前期(経済学修士、経営学修士)。

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