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一生懸命働いても「お金」を稼ぐことはできない! 誰もが感じている疑問に答える一冊

世界25カ国以上での発売が決定している本田健さんの著書「一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money」の考え方を紹介します。

ちまたの金もうけ本でお金は稼げない?
ちまたの金もうけ本でお金は稼げない?

 筆者は書店によく行きます。そこで最近気付いたことがあります。それは「金もうけ」の本が多いこと。本のタイトルを見るとその多さが分かります。しかし、本の通りに実践してもお金をもうけることはできないでしょう。精神論でお金持ちにはなれません。

 今回は「一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money」(フォレスト出版)をご紹介します。著者は作家の本田健さん。この本は、欧州各国、アジア、中南米など世界25カ国以上での発売が決定しています。

人生はモノポリーではないことを知る

 私たちが豊かな社会生活を営む上でお金は不可欠な存在です。お金を稼ぐために必死に頑張りますが、一生懸命働いてもなかなかお金はついてきません。あなたは知っているはずです。あなたよりもお金持ち、あるいは裕福そうに見える人たちが、あなたよりも頑張って働いているわけではないということを。

 お金を稼ぐ行動はゲームだと割り切って楽しんでいる人の方が上手です。最終的な「勝利」「最高額」ではなく、ゲームの過程や駆け引きを楽しむことができるからです。ところが、多くの人はモノポリー(人生ゲーム)をしたがります。なぜでしょうか。本田さんは次のように説明します。

「もし、私がお金は『ゲーム』だと言ったらどうしますか。どのくらい真剣に遊べますか。勝てると思いますか。どんなに経済的にうまくいこうが、それは『勝利』ではありません。もし、勝利があるとすれば、どれだけ『ゲームを楽しめるか』です」(本田さん)

「共通のルールの下、ボードの上で駒を動かし、先の予測もつくモノポリーとは違って、実生活でお金を使うときには、この先どうなるかさっぱり分かりません。10マスや12マスも一気に先にいくこともなければ、いつも時計回りに進んでいくこともありません」

 他にも、会社が不景気になればリストラの危険性も発生します。会社が倒産したり買収されたりすることもあるでしょう。やっている仕事が時代遅れになれば、マーケットからスポイルされるかも知れません。私たちが生活をしている社会は、多くの危険をはらんでいるともいえます。

お金のゲームの本質とは何か

 お金のゲームに終わりはありません。若くしてお金を手にしてもこの先、何か取り返しのつかないことが起こらないとは限りません。セレブや有名人が手にしたすべてのものを失って、多額の借金を抱えたまま亡くなるニュースを目にすることがあります。たくさん稼いでいたのになぜ、お金がなくなるのか理解できません。

「お金を失うのは『収入以上に使ってしまうから』という人もいますが、そうではありません。それくらいでは、何十億円というお金はなくならないでしょう。彼らがお金を失ってしまうのは『お金のルール』が絶えず変わっていることを知らないからです。2008年の不動産バブルを考えてみましょう。ちまたでは『不動産に投資しろ。お金はそこにある』と言われました」

「住宅価格は急騰してお金も簡単に借りることができました。あるとき『お金のルール』が変わりました。住宅市場は下落しました。買った値段の倍で売れると信じて疑わなかった家の価値が半減したのです。そして、金融の専門家は次は『金』だと言います。しかし、経済が順調なら、金地金は利息を生まないただの黄色い石ころになり下がります」

 お金を増やす権威はたくさんいます。しかし、そんな権威のある人がそもそも間違っていることが少なくない、と本田さんは警鐘を鳴らします。何を、あるいは誰を信用すればいいのでしょうか。何をコントロールすればいいのでしょうか。裕福とは何で、貧困とは何でしょうか。この機会に考えてみませんか。

(コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員 尾藤克之)

尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員

東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)をライフワークとしている。NHKや民放各社のテレビ出演や、経済誌などからの取材・掲載多数。著書も多く、近著に「3行で人を動かす文章術」(WAVE出版)がある。埼玉大学大学院経済学研究博士課程前期(経済学修士、経営学修士)。

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