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「邪道」「薄くならない?」 ビールに“氷”を入れて飲むのはアリ? メーカーに聞く

サントリーは「氷専用」発売

 キリンは「ビールに氷」に否定的でしたが、サントリービール(東京都港区)は3月、氷専用ビール「アイス・ドラフト<生>」を料飲店向けに発売しました。プレミアム戦略部の坂巻洋和さんに聞きました。

Q.なぜ、この商品を開発したのでしょうか。「ビールに氷は邪道」といった意見が多い印象がありますが。

坂巻さん「そのような声があるのは承知しています。しかし、当社の調査で、飲食店では、『時間をかけて飲むと炭酸が抜け、ぬるくなってしまう』ことなどを理由に、2杯目以降にビール以外の氷入りのお酒を楽しむ人が増えていることが分かりました。そうした環境の中で、ビールならではの解放感や爽快感を提案すべく、当社の女性若手醸造家が中心となって開発しました」

Q.中のビールは、「モルツ」などの既存製品をベースにしているのでしょうか。

坂巻さん「ビールの新たな需要を創造するために、一からつくりました」

Q.氷を入れてもおいしく飲めるために工夫したこと、苦労したことは。

坂巻さん「アルコール度数を7%と高めに設定しました。さらに、希少品種であり、かんきつ類の香りがする『レモンドロップホップ』を使用し、爽やかな香りと上質な苦味を感じるよう仕上げました。飲み始めから飲み終わりまで時間をかけてビールを飲むお客さまも、爽快感と飲みごたえをお楽しみいただけます。完成までに100回ほど試作を重ね、現在の味にたどり着きました」

Q.どのような意見が寄せられていますか。

坂巻さん「料飲店でお飲みいただいたお客さまからは、『ビールに氷を入れるという発想は今までなかったので、新しい出会いになった』『いつもより、冷たい感じがした。その分、ビールの苦味が抑えられているように感じ、飲みやすいと思った』などの評価を頂いています」

(オトナンサー編集部)

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