「痩せる漢方」で下痢や腹痛に? SNSの口コミで選ぶ人が陥る“危険な悪循環”とは【薬剤師が解説】
漢方薬の服用中止を判断する目安は?
Q.飲み始めてから「自分に合っている」か「やめるべき」かを判断する期間やサインはありますか。
真部さん「体質に合わない、アレルギー反応の可能性があるなどで、服用を即中止すべきサインは数日で分かります。まず、激しい下痢や腹痛、胃もたれ、食欲不振といった消化器系の異変が起きた場合です。
例えば、防風通聖散で下痢が止まらなくなった場合は薬が強過ぎます。次に、皮膚にかゆみが出たり、発疹やじんましんが出た場合です。他にも階段で息切れや動悸がしたり、のぼせがあったり、イライラがひどくなったり、まぶたや手足がむくんだり、尿の量が減ったりした場合は服用を中止してください。
よく漢方は最初に不調が起きてからだんだん落ち着いて、慣れてきて良くなっていくものだと勘違いする人がいらっしゃいます。しかし、現代医学ではそれは副作用として扱いますので、合わないと思ったら無理に続けずに中止して、他の漢方に変えてください。
一方で合っていると判断できるのは、数日から2週間くらい経った頃です。漢方には即効性があるものと体質改善を狙うものがあり、判断時期が異なります。即効性がある漢方は、風邪や頭痛、こむら返りなどに効くもので、判断基準は1回から3日間です。飲んで数時間から1日以内に症状が和らぐ感覚が出てきます。
例えば、葛根湯を飲んで体が温まって汗が出たら、効いているから数日続けようと思うでしょう。反対に、風邪がひどくて葛根湯を飲んでも効かないと感じた時は飲むのを中止してください。また、足のつりによく効く芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)も即効性があります。足がつったときには即効性が重要ですし、飲んで効かなければ飲み続ける必要はありません。
体質改善を狙うものだと冷え性や肌荒れ、生理不順に効くものがあります。劇的な変化というよりも、朝の目覚めの良さやお通じのスムーズさ、イライラしにくいといった主目的以外の全体の調子も小さく底上げする効果があるのが特徴です。
2週間から1カ月くらい続けて症状が緩和したかを見ますが、1カ月飲んで全く変化を感じない場合はやめるサインだと思います。漢方は組み合わせや生薬のバランスで劇的に効果が変わるため、変化がない場合は医師や薬剤師に相談して処方を変えてもらいましょう」
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漢方薬は自然由来とはいえど、薬である以上副作用がゼロではないと分かりました。漢方薬は自分の体質に合わせて選ぶのが重要なので、SNSの口コミだけで安易に服用しないようにしましょう。
(オトナンサー編集部)










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